脳卒中は配偶者と仲良く笑いながら暮らすことで予防できる・・?
脳卒中の原因は動脈硬化
脳卒中は日本人の死因の第4位の疾患で、
脳出血と脳梗塞に分けることができます。
脳出血も脳梗塞も、発症するとたとえ一命を取り留めたとしても、
後遺症が残ることが多く、寝たきりになったり、
意識不明の植物状態が続くこともあります。
脳卒中の原因は、ずばり生活習慣病です。
脳出血も脳梗塞も、
動脈硬化が発症の下地になっていることが多いんです。
動脈硬化が進めば、血管が脆くなって破れやすくなりますので、
脳の細い血管が破れて脳出血を起こします。
また、血管が脆くなると同時に、
動脈壁が沈着したコレステロールなどで厚くなりますので、
血管の内腔が小さくなり、小さな血栓でも詰まってしまい、
脳梗塞を起こすリスクが高くなるのです。
脳卒中を予防するためには、
動脈硬化を予防することが一番ですが、
それでも確実に脳卒中を予防できると言うわけではありません。
できるだけ脳卒中を予防したい人のために、
ちょっと意外な脳卒中のリスクを上げる要因をご紹介します。
ご紹介する要因を知っておけば、
脳卒中の発症をより抑えることができるでしょう。
脳卒中は婚姻状況の変化が原因?
脳卒中の発症リスクを上げるのは、
配偶者との死別や離婚など婚姻状況の変化が要因かもしれません。
脳卒中は国立がん研究センターと大阪大学などの研究チームは、
婚姻状況の変化と脳卒中の発症リスクとの関連について
検討した研究をしたところ、
婚姻状況に変化がある人ほど脳卒中を発症するリスクが
高い傾向が確認されたんです。
45歳から74歳までの男女5万人を追跡調査したところ、
死別や離婚で配偶者を失った人は、
男女ともに脳卒中の発症リスクが26%も高くなる
という結果が出ました。
さらに、くも膜下出血や脳出血などのリスクは男性が48%、
女性で35%も上がるという結果が出ています。
これは、配偶者を失うことで、
アルコールの量が増えることなどが原因ではないかと
考えられています。
脳卒中は笑わないとリスクが上がる
脳卒中は配偶者との死別や離婚でリスクが上がりますが、
笑わないことでもリスクが上がるんです。
東京大学と千葉大学の研究によると、
普段笑うことがほとんどない人は、ほぼ毎日笑う人に比べて、
脳卒中のリスクが1.6倍も上がることがわかりました。
研究チームは、笑うことが人とのつながりを生み出したり、
ストレス発散につながるため、
このような結果が出たのではないかと推測しています。
脳卒中を予防するためには、動脈硬化を予防するだけでなく、
配偶者と末永く仲良く生活すること、
そして笑うことを心がけることが重要なんです!
特に、笑うことは誰でも今すぐできることですから、
たくさん笑って脳卒中を予防したいですね。