ただの酒乱?依存症の第一歩はそこから始まる。意外と身近なアルコール依存症
アルコール依存症の認識を改める事になるかも
アルコール依存症というと皆様はどんなイメージを持っていますか?
毎日酒を飲まずにはいられない。
飲まないと手がしびれるような禁断症状が出て来る。
「こんなにひどい症状はないから、私は大丈夫」
そう思ってお酒を飲んでいるあなた!
もしかしたら、あなたは隠れアルコール依存かも知れませんよ?
アルコール依存症とは?
お酒は適量であれば、心地よい気分になったりストレスを
発散でき、人間関係を円滑にできたりとメリットが
多いのですが、自分の限度を超えてしまうと、どんどん
脳をまひさせてしまい、感情のコントロールが
効かなくなってしまうのです。
アルコール依存症=酒を飲まずにいられない症状と
思ってしまいがちですが、大切な家族や趣味などよりも
お酒を優先してしまう、そのような症状も
アルコール依存症で、必ずしも見た目だけで判断できる
ものではありません。
酒乱は、アルコール依存症の警告
お酒を飲んで大声を出したり、暴れたり普段とは違う
行動をする、いわゆる酒グセの悪い人はいませんか?
実は、これもアルコール依存症の範囲なのです。
毎日飲むばかりではなく、明らかに反社会的なことを、
酒を飲むたびにくり返すのは、大きく分けると
依存症になる可能性もあります。
「私、酒グセが悪くてさー」と笑っているアナタ、
それは笑いごとではない事かも知れませんよ。
アルコール依存症のチェック項目
厚生労働省が発表しているアルコール依存症の
診断ガイドラインでは、過去1年間に以下の項目の
うち3項目以上が続いたか、または繰り返し出現した
場合は依存症と診断しています。
①飲酒したいという強い欲望、または飲まないと恐怖感を感じる。
②飲酒の開始、終了あるいは飲酒量に関して
コントロールすることが困難。
③禁酒あるいは酒の量を減らした時の心身の落ち込みがひどい
④耐性の証拠(常に一定濃度のアルコールが体の中に維持)
⑤飲酒にかわる楽しみや興味を無視し、飲酒せざるを
得ない時間やその効果からの回復に要する時間が長い。
⑥明らかに体に悪い結果が生じているにも関わらず
飲酒が止められない。
いかがでしょうか?
自分は依存症ではないと思っていても、思い当たる項目が
1~2はある人もいるのではないですか?
実は、身近に潜んでいるアルコール依存症の罠
人間は、自己診断が一番甘いものですよね?
酒乱と分かっていてもお酒がやめられない。
または、2杯までと思っていたのについ3杯というのも、
アルコール依存症の一つなのです。
アルコール依存症は、自分で認識しても、自分で
治すのが非常に困難な病気です。
放置しておけば、体を壊すばかりではなく、家族や職場で
の人間関係まで崩壊させてしまう事にもつながってしまいます。
アルコール依存症と思ったら病院を受診しましょう。
アルコール依存症の患者は、自分はアルコール依存症では
ないと思っている事がほとんどです。
無理をせずに病院を受診して、薬や精神面のカウンセリングを
受けるようにしましょう。
薬物治療としては、二日酔いの状態であるアセトアルデヒドの
血中濃度を高めて、お酒への拒絶反応を高めるような
治療を行います。
家族や友人のサポート、自助グループへの参加
アルコール依存症のゴールである、二度とアルコールを体内に
入れない状態をキープするには当人の努力ばかりではなく、
家族や友人のサポートが必要不可欠となります。
しかし、アルコール依存症で治療を受けている患者の
場合には、その人間関係が破綻している人も多くいます。
その場合には、同じように断酒をして、アルコール依存症を
克服しようとしている自助グループへ加入するのも励みになります。