短時間の激しい運動でカロリー消費するスプリント・インターバルトレーニング。効率的にダイエットが可能。
なかなか、運動する時間がない人には嬉しいニュース。短時間の激しい運動がカロリーを消費させる。
ゆるやかな運動の間に、ほんの数分間の激しい運動を
組み入れる事で、1日200KCalを余分に消費できる
という事が、新しい研究で明らかにされました。
この運動方法を取り入れれば、忙しくて、
まとまった時間を運動にとれない人でも
効率的にダイエットが出来ます。
効率的にカロリー燃焼スプリント・インターバルトレーニング
この方法は、スプリント・インターバルトレーニングと呼ばれ、
元々は、アスリートが能力を高める為に用いています。
しかし、一般の人であっても体重キープの場合と、
フルトレーニングが出来ない場合には、
少ない時間で最大のカロリーを、消費する事が出来ます。
研究を率いたアメリカ・コロラド州立大学研究員のKyle Sevits氏は、
「激しい運動をするほど1分当たりに消費するカロリーは多くなる」と
述べています。
被験者5名がエアロバイクで実験に参加
今回の実験では、平均28歳の標準体重の男性5人が
エアロバイクを用いて1回30秒づつ5回、
できるかぎり激しくペダルをこぎ、
その間には、通常ペースで4分間、こぐという運動を行いました。
全体の運動時間は、25分未満でしたが、
この運動を実施した日と別の日の被験者の
エネルギー消費量を比較した結果、
激しい運動についやす時間は短時間だったにも関わらず、
運動した日の方が24時間にわたるカロリー消費量が高い事が
分かりました。
誰にでも有効ではないという意見もある
英アバディーン大学のStuart Gray氏(今回の研究には不参加)は、
「このような運動が誰にでも適しているわけではない」として、
「1つの方法だけに注目するのではなく、いつ、どこでも、
できるだけ運動量を増やしてカロリーを減らす努力をするべき」
とアドバイスしています。
しかし、一方では、スプリント・インターバルトレーニングは、
「時間的な制限がある場合には、有効な方法である」とも、
述べています。
減量に有効であるかは不明ながら体重キープには有効
今回の研究を率いたSevits氏は、仕事や家族サービスが
いそがしい為に運動の時間がとれずに1年間で数キロ体重が増える人が多い
と指摘していています。
限られた時間で、ある程度はカロリーを消費できて、
体力をキープできる運動は、余分な体重増加をおさえる、
と述べてはいますが、この運動法がダイエットに有効であるかは
検討していないそうです。
ジムに通えない場合には、どうすればいいのか?
周辺に利用できるジムがなく、エアロバイクが使用できない場合には、
どうすればいいのでしょうか?
その場合には、できるだけ早足で、30秒間、丘をかけあがり、
下りる時は、ゆっくり下りるという方法が有効です。
ただ、エアロバイクとは違い、速度が一定ではないので、
多少効果は落ちるようです。
短時間で一番カロリーを消費する運動はどれか?
では、運動に効率を求めるとすれば、どの運動が一番効率が
よくカロリーを消費できるのでしょうか?
現在のところ、それは水泳であるようです。
1時間の比較では、クロールで泳ぐと1337KCalを消費します。
第2位は、同じく水泳で、こちらは平泳ぎで1時間700KCal、
第3位はジョギングになっていて、1時間で、605KCal、
第4位は、サッカーで509KCal
というカロリー消費量になっています。
あくまでも、時間にこだわったカロリー消費量ですので、
個人個人で、行いやすい、行いにくいはあると思います。
ただ、普通歩行でも1時間では191KCal程度は
消費しますので、部屋の掃除や皿洗い、洗濯などをするだけでも、
カロリーを消費するのには有効ですよ。