女性の世界最高齢に長寿の秘訣。それは「ストレスの少ない生活」なのかもしれません。
一般的な長寿の秘訣は
日本は、世界有数の長寿大国です。
平均寿命がトップクラスであることはもちろんですが、
介護などの必要がなく、健康なままどのくらい長く
生きられるかを表す健康寿命も、
2004年のWHOのデータによると、世界1位です。
長寿のための秘訣は、厚生労働省の健康日本21などに
詳しく掲載されていますし、生活習慣病予防やメタボ予防などの
認識も広まってきていますので、ご存知の方も多いと思います。
ここで一般的な長寿のための生活習慣をご紹介します。
①規則正しく1日3食を食べる
②野菜や豆類、肉、魚、乳製品などバランスの良い食事をする
③禁煙
④過度な飲酒は控え、適量を守る
⑤運動習慣をつける
⑥ストレスを溜めない
⑦睡眠は1日7~8時間とる
これらの項目が、一般的な長寿の秘訣と言えるでしょう。
細かいものでは、塩分は1日10g以下、
野菜は1日350~400g食べる、BMIは18.5~25を保つ、
動物性脂肪食品は控えるなどがあり、
「長寿の秘訣」を細かいものまで全て守るのは、
正直なところ至難の業ですよね。
女性の世界最高齢に学ぶ長寿の秘訣
現在の女性の世界最高齢は、
大阪市在住の大川ミサヲさん(115歳)です。
大川ミサヲさんの生活習慣には、
何か長寿の秘訣があるに違いありません。
家族によると、大川さんは美味しいものが好きで、
100歳になってもステーキの脂身を食べていたそうです。
また115歳の会見時は、今の楽しみは
「ご馳走を食べることが一番ええわな」と言っていました。
また、タバコは70歳まで吸っていたとのこと。
80歳になった時、総入れ歯にせざるを得なかったのですが、
入れ歯が嫌いで、今でも歯茎で食事を噛んでいるそうですよ。
趣味は、編み物や和裁で、
手先や指先を動かすことが好きなのだそうです。
大川さんの生活習慣を見てみると、
趣味で手先を動かすことは、
認知症予防に効果がありそうですが、
その他の生活には、それほど長寿の秘訣はなさそうですよね。
健康には、ストレスが一番悪い?
女性の世界最高齢の大川ミサヲさんの生活習慣を
もう一度見直してみると、ストレスを溜めず、
好きなことをして生活していることがわかります。
「自分の好きなものを食べ、嫌なことは無理してせず、
趣味を見つけて過ごしている」
これは、ストレスが少ない生活ですよね。
このストレスの少ない生活が、
大川さんの長寿の秘訣なのかもしれません。
じゃあ、ストレスを溜めないために、
何でも好きなことをして過ごし、食べたいものを食べ、
嫌なことは全くしなければ、長生きできるのかというと、
そういうことではありません。
暴飲暴食をしたり、好きだからどんどんタバコを吸う
などの不摂生をしていると、
健康を害することは科学的にも証明されています。
「好きなものを食べること」も、
「嫌なことはしないこと」も、全ては程度の問題です。
大川さんは、
このバランスがとても良かったのかもしれませんね。