突然の腰痛に襲われるぎっくり腰。ぎっくり腰の対処法と予防法を知りましょう。

ぎっくり腰のメカニズム

突然腰の激痛に襲われるぎっくり腰は、
西洋では「魔女の一撃」と呼ばれるほどの激痛で、
その痛みはぎっくり腰の経験者でないと理解できないと
言われるほどです。

ぎっくり腰は、通常何か重いものを
持ち上げた時に起こるものですが、場合によっては
ベッドから起き上がろうとした時や
くしゃみをした時、ゴルフの素振りをした時
などでも起こりますので、
日常生活の中でいつでも起こり得るもの
と言えるでしょう。

ぎっくり腰は、急激な負荷がかかることで、
腰を支える靭帯や筋肉が断裂したり、
腰の中央に連なる椎骨の関節や椎間板などが傷つくことで
神経を圧迫、痛みが生じます。

ぎっくり腰になったら

ぎっくり腰になってしまったら、
あまりの激痛に動けなくなる人がほとんどだと思います。

とりあえず、背骨や腰にかかる負担を軽くするために、
横になりましょう。

横向きで腰を丸めるような姿勢や仰向けで
膝を曲げる姿勢を取ると、腰への負担が軽くなり、
痛みも和らぎます。

また、患部を冷やすことで、痛みが緩和されますので、
冷湿布などを用いて腰を冷やすと良いでしょう。

逆に温めたり、マッサージをするのは、
症状が悪化しますので厳禁です。

痛みがある程度落ち着いてきたら、
病院を受診してください。

鎮痛剤を処方してもらったり、
コルセットの使用などをすすめられると思います。

コルセットを用いることで、腰を固定・圧迫しますので
痛みが緩和されます。

ただ、間違った使用方法を取ると、
悪化させることもありますので、
医師や専門家の指示通りに使用しましょう。

再発予防には運動を

ぎっくり腰の原因は、運動不足といわれています。

運動不足により、
腰周辺の筋肉が衰えていることで、
ぎっくり腰になりやすくなるんです。

そのため、痛みが治まったら、
適度な運動を心がけましょう。

痛みの再発を恐れて、運動をせず安静を続けていると
さらに腰周辺の筋肉が衰えて、
再発しやすくなってしまいます。

ぎっくり腰再発予防のための運動は、
ストレッチから始めるのがおすすめです。

腰周辺の筋肉を柔軟にしておくだけでも、
再発予防の効果はあります。

また、腹筋運動や背筋運動も腰周辺の筋肉を
鍛える効果がありますので、
無理のない範囲で行うと良いでしょう。

腰に負担をかけない運動には、ウォーキングがあります。

特に、水の中で行う水中ウォーキングは、
腰に負担をかけずに筋力アップができます。

どちらも、正しい姿勢を意識しながら、
行ってください。

ぎっくり腰は、
運動不足や筋力の低下している中高年に多いのですが
若者でも起こり得るものです。

日常生活から適度な運動を心がけ、
腰に負担をかけない動きをするようにして、
ぎっくり腰の予防に努めましょう。