ウコンは、カレーと二日酔い防止だけじゃない!ウコンの身体への効果を知りましょう。
ウコンは漢方の一種
ウコン(ターメリック)は、
カレーによく用いられるスパイスです。
カレーのあの独特の色は、ウコンによるものです。
カレー粉の成分の20~40%は
ウコンパウダーなんです。
インドやその周辺でよく使われているウコンですが、
ウコンは東洋医学では漢方薬としても用いられていて、
様々な効能があります。
日本でウコンといえば、
二日酔い防止のためのドリンクとして
知られていますよね。
なぜ、ウコンに二日酔い防止の効果があるのかというと
ウコンには肝機能強化の効果があるからなんです。
ウコンにはクルクミンという成分が含まれていますが、
このクルクミンが二日酔いの原因となる
アセトアルデヒドの分解を促進してくれます。
また、肝機能障害を改善してくれる作用もあります。
ウコンは胃腸にも良い
ウコンの効能は、肝機能強化だけではありません。
ウコンには、食物繊維が含まれていますので、
腸内環境を整えて、
便秘の解消・予防の効果もあるんです。
また、食物繊維は水分を吸収して膨らみますので、
満腹感を得やすく、ダイエットにも効果があります。
さらに、胃液の分泌を促進する作用がありますので、
消化を促進したり、胃もたれ解消に効果がありますし、
殺菌作用があるため、
胃の中のピロリ菌除去にも役立ちます、
ウコンで動脈硬化予防
ウコンには、胆汁の分泌を促す作用があります。
胆汁の主成分はコレステロールですので、
胆汁の分泌量が増えれば、
血中のコレステロールが使われるため、
コレステロール値が下がるんです。
また、ウコンには
テルペス系の精油成分が含まれていますが、
この精油成分はコレステロールを
分解する働きがあります。
さらに、食物繊維もウコンには含まれていますので、
食物繊維が腸でコレステロールを吸着して、
便と共に排出してくれる効果もあります。
コレステロール値が低下すれば、
血液がサラサラになり、
動脈硬化予防が期待できますよね。
ウコンでがん抑制
最近の研究で、
ウコンにはがん抑制効果があることもわかりました。
ウコンに含まれるクルクミンという成分に、
がん増殖抑制作用があるのです。
アメリカのカリフォルニア州立大学ロサンゼルス校
ジョンソン総合がんセンターの研究によると、
舌癌や咽頭がんなどのがん患者に
クルクミン錠剤をよくかんで服用してもらったところ、
唾液中に含まれるがん増殖を促進する
サイトカインの量が減少したそうです。
これは、クルクミンの抗酸化作用によるものではないか
と考えられています。
がん抑制効果が期待できるクルクミンを摂取するには、
カレーを毎日10食以上食べなければならないので、
現実的ではありませんが、
今後はがん治療薬の開発につながるかもしれませんね。