身近にいる危険な昆虫「アオバアリガタハネカクシ」。その毒「ペデリン」で失明する事も・・
夏場には、注意したい子供にも教えておきたい危険な昆虫
夏は、こども達にとっては、夏休みの季節です。
都会の子供達も田舎に帰省して、
虫取りなどに興じる事もあると思います。
ところで皆様は、毒を持っている昆虫というと
何をイメージするでしょうか?
毛虫とか、飛ぶ昆虫としてはスズメバチとかですか。
ですが一見して、猛毒を持っていそうな
毛虫やススズメバチと違い、
自然界には、何気ない姿をしている昆虫でも、
大変な毒を持っている場合があります。
猛毒昆虫といえば、アマゾンの秘境のような
無人地帯にいるものと思ってはいけません。
目に入ると毒で失明の危険性も。昆虫「アオバアリガタハネカクシ」
アオバアリガタハネカクシという昆虫も、
そんな私達の身近にいる猛毒昆虫の一つです。
見た目は、アリのようなこのハネカクシは、
身体の色に、やや赤味があるのが特徴だと
言えるかも知れません。
しかし、このハネカクシ、
体内に猛毒を持っていて皮膚に毒がつくだけで、
赤くハレ、水ぶくれが発生します。
ひどくなると皮膚炎まで発症する事さえある
危険な昆虫の代表格です。
このような昆虫に一番遭遇しやすいのは、
虫取りで色々な場所を歩く子供達ですから、
WIKなどで、アオバアリガタハネカクシの姿を見せて、
この昆虫には注意するように言って聞かせるのも大事です。
アオバアリガタハネカクシの毒はペデリンと言い、目に入ると失明する事も・・
このハネカクシが体内に持っている毒は、ペデリンと言います。
毒性は非常に強く、
小動物程度であれば、死に至る事もあります。
人間でも、上に書いたように、
水ぶくれや皮膚炎の原因になりますが、
それ以上に怖いのはペデリンが目に入った場合です。
ペデリンの毒で目にダメージが起こり
失明する場合さえあるというのです。
ハネカクシを見つけたら、間違っても手で潰したり、
その手で目を触ったりしないように注意しましょう。
また、ハネカクシの毒は、付着してしばらくしてから、
炎症を引き起こす場合もあります。
突然、皮膚に、水ぶくれや皮膚炎が現れたら、
少し前に、ハネカクシに刺されたかもしれないと
考えてみましょう。
それでも、ハネカクシを触ってしまった場合の応急処置
万が一、ハネカクシに触れてしまい、
皮膚に炎症を起こしてしまった場合には、
速やかに皮膚に付着した毒を水で洗い流しましょう。
それから、応急処置として、
ステロイド成分が含まれている外用薬を
患部などに塗るのが効果的であると言えます。
ここまでは、飽くまでも応急処置です、
たかが昆虫と侮らずに、
皮膚科を受診して専門家の治療を受けましょう。