タンコブが足に出来ない理由は何?頭と手足の性質の違いを知ろう
不思議なタンコブ、考えてみるとおなじみな存在
あなたは最近、頭にタンコブを造った事がありますか?
大体の場合には、
大人になるとタンコブを造る機会は減りますよね。
でも、昔を思い出してみると、友達同士で頭をぶつけたり、
壁に頭を打ち付けたりで、自分でもびっくりするほど、
大きなコブが出来たという経験は
誰にでもあるのではないでしょうか?
昔のギャグ漫画などを見ていても、
ゲンコツで頭を叩かれたりすると、
頭に3段のタンコブが出来たりします。
このように、私達に取ってのタンコブは、
結構、身近な存在だったりもするのですね。
タンコブは、何で出来ているのか?
では、皆様、このタンコブは、
一体何で出来ているのでしょうか?
いきなり、クイズにしてしまいましたが、
正解は、血液とリンパ液の混ざったものです。
リンパ液とは血液と同じように身体中を流れている
無色透明な液体の事です。
本来なら、頭を打撲しても皮膚が破れると、
血液は、そこから流れだしてタンコブにはなりません。
反対に、打撲して、血管が破れても、
皮膚が破れない場合に、行き場が無くなった血液が、
皮膚を押し上げて盛りあがったものが、
タンコブと言われるものの正体なんですね。
素朴な疑問、足や腕でタンコブが出来ないのはどうして?
そこで、不思議な疑問が思い浮かんできませんか?
どうして、手や足は打撲しても青アザが出来て
タンコブは出来ないのでしょう?
実は、これは、
頭と手足の性質の違いによるものなのです。
タンコブと言えば、代表は頭に出来るわけですが
頭の下には頑強な頭蓋骨が存在しています。
ですから、内出血した血液は、
頭蓋骨を押し下げる事が出来ず、
皮膚の上に盛り上がるのです。
一方で、手や足を打撲しても、
皮膚の下には、頑丈な骨はありません。
もちろん、下には大腿骨のような骨はありますが、
ずいぶん下で皮膚の表面との間にはすき間が出来ます。
そのすき間に血液とリンパが溜まり、
タンコブの代わりに青アザに変化してしまうのです。
顔や首に出来るコブは、タンコブなのか?
こぶとりじいさんという昔話では、
顔に大きなコブがあるおじいさんが出てきますが、
このコブは、打撲によって出来たようなコブとは
性質が異なります。
このようなコブは、
コブの中に脂肪や筋肉が溜まって出来る
良性の腫瘍なのです。
現在では、このようなコブは
手術で切除できるのですが、体質によっては、
しばらくすると、再び、脂肪が溜まり
腫瘍が出て来る場合もあるので、
そのままにするケースも多いようです。