気を付けたい熱中症予防は、運動+牛乳の組み合わせが効果的です。
熱中症患者、去年の7倍
5月下旬は全国的に気温が上がり、暑かったですよね。
暑いときに注意しなければならないのは、
やはり熱中症です。
2014年5月26日から6月1日までの1週間で、
熱中症で病院に運ばれた人は
全国で1637人に上ったこと
総務省消防庁のまとめでわかりました。
都道府県別に見てみると、東京都が146人で最も多く、
愛知県が126人、埼玉県が96人、
大阪府が93人と続いてます。
救急搬送された1637人のうち、4人が死亡、
3週間以上の入院が必要な重症者は41人とのことです。
また搬送者の約5割を、
65歳以上の高齢者が占めています。
これは昨年の同じ時期と比べて
7倍もの搬送者数になっていて、
35℃以上の猛暑日があり気温の高い日が続いたこと、
気温の高い日がレジャーをする機会が増える
週末に重なったことが熱中症患者が
急増したことの原因と見られています。
総務省消防庁は、水分をこまめに取るなど
熱中症対策に努めるように呼びかけています。
熱中症予防は運動で予防
真夏が来る前の今のうちから
熱中症予防を始めておきましょう。
熱中症予防には、軽い運動が効果的です。
汗をかくと体内の水分が失われ、血液量が減少します。
血液量が減ると、全身に十分な酸素や栄養分が
行き届かなくなりますので、体の各機能が低下します。
低下する機能の中には、
体温調節機能も含まれています。
皮膚表面近くの毛細血管の血液量が減ると、
皮膚から熱を放散しにくくなってしまい、
熱が体にこもって熱中症になるのです。
熱中症を予防するためには、水分をこまめに補給して、
血液量を増やしておくと共に、
血流を良くする必要があります。
たとえ一時的に血液量が少なくなっても、
少ない血液がしっかり全身を
くまなく流れるように循環を良くしておく事で
熱中症を予防するのです。
血流を良くするためには、
血管のポンプ機能を高めなくてはいけませんが、
ポンプ機能を高めるには筋肉が必要です。
筋肉がギュッギュと収縮することで、
血液の流れが良くなるんです。
血流アップのためには、1週間に60分程度、
ややきつめの運動をすると効果的とのデータがあります。
これからの季節は暑くなりますので、
朝晩の気温が下がる時間帯にジョギングや
速めのウォーキングをしてみてはいかがでしょうか?
1週間に60分で良いなら、
続けられそうな気がしませんか?
運動後には牛乳を!
熱中症予防のために運動をした後は、
30分以内に牛乳をコップ1杯飲むようにしましょう。
この運動後の牛乳が
血液量を増やすポイントなんです!
牛乳にはアルブミンという成分が含まれています。
アルブミンという物質は、
血管内に水分を引き込んでくれる性質があります。
つまり、血液内のアルブミン濃度が上がれば、
血管外の水分を引き込んで血液に変えてくれる、
血液量が増えるというわけです。
少しきつめの運動をすると、運動後30分くらいで
肝臓のアルブミン合成能力が上がりますので、
運動後30分後にアルブミンが
たくさん含まれた牛乳を飲むと、
血液量を増やすためには最も効果的なんです。
今年の夏は運動と牛乳の組み合わせで、
熱中症を予防しましょう。