イメージ画像

AEDは誰でも使える医療機器です。AEDを使えれば、助けられる命があります。




AEDって何?

140622-1

AEDという言葉を聞いたことはあるでしょうか?

近年は駅などの公共施設や大型ショッピングモール等で
AEDの設置が急速に進んでいますから、
一度は聞いたことがあるという人も多いと思います。

また、運転免許取得時や
職場でAEDの講習を受けたことがある人もいるでしょう。

AEDは突然死から命を救ってくれるものです。

「私には関係ない」と思うかもしれませんが、
いつ何時あなたの目の前で、人が倒れるかわかりません。

そんな時に、
何もできずにただ慌てているだけでは
目の前の命を救うことはできません。

その場にAEDがあり、あなたがAEDを使うことができれば、
その人を助けることができるかもしれないのです。

これを機会に、AEDについて学んでみましょう。

AEDとは自動体外式除細動器のことで、
英語でのAutomated External Defibrillatorの
頭文字をとって「AED」と呼ばれるようになりました。

心臓はリズミカルに拍動することで
全身に血液を送り出していますが、
致死的な不整脈が起こると
心臓が血液を送り出すことができなくなります。

AEDは心室細動などの不整脈が原因で
心臓が正常に拍動しなくなった状態の心臓に対し、
電気ショックを与えて心臓を正常なリズムに戻すための
医療機器なんです。

AEDの使い方

140622-2

AEDは電源を入れると音声ガイダンスが始まりますので、
基本的にその音声に従ってAEDを操作すれば、
誰でも簡単に使用することができるようになっています。

まず、倒れている人を発見し、
意識がないことを確認したら、
周囲の人にAEDを持ってきてもらうように依頼しましょう。

AEDを持ってきたら、
まずふたを開けて電源を入れましょう。
(ふたを開けると自動的に電源が入るものもあります。)

倒れている人の胸部を露出させ、
汗をかいて濡れていないか、
湿布薬などの貼付薬はないかを確認します。

胸部が濡れているときは拭き取り、
貼付薬ははがしてしまいましょう。

それから、AEDに付属している電極パッド右胸の上部と
左胸の下部にの2ヶ所に貼ります。

貼る場所は覚えていなくても、
パッドに図入りで描いてありますので大丈夫です。

もし、胸部に埋め込み式の
ペースメーカーのような出っ張りがあったら、
その部分はパッドを貼らないようにしてください。

パッドを貼ると、機械が自動的に心電図を解析し、
電気ショックが必要かどうかを判断します。

電気ショックが必要な場合は、
その旨のアナウンスが流れますので、
倒れている人から離れ誰も近寄らないように
注意を促してから、ショックボタンを押します。

この説明はAEDの使い方のみを書いていますが、
AEDを使う前後は胸骨圧迫(心臓マッサージ)など
一次救命の処置を行ってください。

AEDに関する疑問点

140622-3

AEDを使うにあたって、
いろいろな疑問があると思いますので、
その疑問点についてお答えしたいと思います。

1つ目は、医療者ではない一般市民でも
電気ショックを与える医療機器を
使って良いのかというものです。

AEDは電気ショックの必要性の有無の判断などを
すべて機械が行うように設計されていますので、
医療的な知識が全くない人でも使うことが可能です。

救急車を待っていてはいけないのか
という疑問もあると思います。

日本の救急車の到着平均時間は8.2分です。

でも、除細動(電気ショック)までの時間が
1分経過すると、生存率は7~10%も低下するんです。

そのため、一刻も早くAEDを使う必要があるのです。

AEDがどこにあるのか知らないという場合もあるでしょう。

外出時に駅やショッピングモールで
AEDが必要な場面に遭遇したら、
まずはそこで働く人(駅員や販売員)に
AEDを持ってきてもらうように依頼してください。

そこで働いている人は、
AEDがある場所を知っているはずです。

「電気ショックを与えるなんて怖い!」と
AEDを使うことに尻込みしてしまう人も多いと思いますが、
電気ショックが必要かどうかを判断するのは
機械が自動的に行ってくれますので大丈夫です。

目の前の命を助けるためにも、
AEDの使い方を知っておきましょう。





タグ



2014年6月22日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事