脚や顔がパンパンになって困る!「むくみ」について知りましょう。
むくみのメカニズムは?
「夕方になると脚がむくむ」、
「朝起きたら、顔がむくんでいた」など
むくみを気にする女性は多いと思います。
むくんだ部位をマッサージしたり、
むくみ防止の靴下を履いたりなどむくみ対策をしていても、
なぜかむくんでしまうという人もいますよね。
そもそも、むくみってどういう状態なのでしょう?
むくみは、血液中の水分(血しょう成分)が
血管外に漏れ出してしまい、皮膚の下など
細胞と細胞の間に溜まってしまう状態のことです。
本来は血液として血管内にあるはずの水分が、
血管外に漏れ出してしまい、
その分の体積が増えますので、
むくむと脚や顔がパンパンになるんですね。
なぜむくんでしまうのか?
では、なぜ血管外に
血しょう成分がでてしまうのでしょう?
これは、浸透圧と静脈還流の2つの原因があります。
浸透圧とは、濃度を均一にするために、
濃度の薄いほうから濃度の濃いほうへと
水分が移動することです。
つまり、血液が薄くなれば、
血液中の水分は血管外に出て行きやすくなります。
そして、静脈還流についてですが、
血液は心臓のポンプ作用によって
全身のすみずみまで送られて、心臓へ戻ってきます。
実は、血液の流れを助けているポンプ作用は、
心臓だけではなく静脈にもあるんです。
だから、足のつま先に届いた血液が、
重力に逆らって心臓に戻って来られるですね。
でも、周囲の筋肉を動かさないと、
静脈のポンプ作用は十分に機能しなくなります。
ポンプ作用が機能しなければ、血流が悪くなって、
血液が静脈に留まりやすくなりますよね。
そうすると、血液中の水分が
血管外に漏れ出しやすくなってしまいます。
だから、イスに座ったままだったり、
立ちっぱなしの仕事をした夕方には、
脚がむくんでしまうんですね。
むくみやすい水の飲み方は?
水を飲むことは健康に良いですが、
飲み方に気をつけないと、
水を飲むことがむくみの原因になってしまうんです。
むくみの原因となる水の飲み方は、
一度にたくさんの水を飲むことです。
一度にたくさんの水を飲んでしまうと、
血液中の水分が一気に増えて、血液が薄くなり、
むくみの原因となります。
同じ量を飲むのであれば、一度に飲むのではなく、
少しずつ飲むようにしましょう。
また、よく冷えた水を飲むこともNGです。
冷えた水を飲むと、
内臓を冷やしてしまい血行が悪くなるだけでなく、
新陳代謝も遅くなりますので、
一度むくむとなかなかむくみが取れないことになります。
水はできれば常温を飲み、
冷やしたものは少しだけ飲むようにしましょう。
もちろん、必要以上に水を飲みすぎることも、
むくみを増長させます。
水をたくさん飲むと美容に良いと言われていますが、
飲めば飲むほどキレイになるというわけではありません。
1日1.5~2リットルを目安にして
飲むようにしてください。