日本の伝統食品の「ぬか漬け」の驚くべきパワーを知りましょう。
伝統的なぬか漬けが人気
日本人の食生活に欠かせない漬物には、
いろいろな種類がありますが、最近人気が高まり、
その価値が見直されているのがぬか漬けです。
今では、自宅でぬか漬けを作っているという家庭は
少なくなっていますが、一昔前までは、
家庭にぬか床があって、ぬか漬けを作っていました。
現在では、自宅で作るよりもスーパーマーケットなどで
購入する人のほうが多いかもしれませんね。
ぬか漬けは、米糠に食塩水を混ぜて乳酸発酵させた糠床に、
食材を漬け込んで作るもので、
きゅうりやナス、大根などの水分が多い野菜を
食材として用いることが一般的です。
なぜ、今ぬか漬けが注目を集めているんでしょうか?
ビタミンやミネラルがたっぷり
ぬか漬けが人気を集めている理由の1つ目は、
ビタミンやミネラルをたくさん含んでいることです。
ぬか漬けは野菜で作られることが多いので、
その野菜に含まれるビタミンや
ミネラルを摂取できるのはもちろんですが、
注目すべきは糠床の栄養素です。
糠床の原料は、米糠ですよね。
米糠は、玄米を白米に精製するときに取り除かれる
皮と胚芽なんです。
玄米が白米よりも栄養素が豊富で
健康に良いというのは常識ですよね。
お米の栄養分の95%は、米糠に含まれているんです。
米糠に含まれる主な栄養素には、タンパク質や食物繊維、
ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンE、カルシウム、
リン、亜鉛、鉄、カリウムなどです。
特に注目したいのはビタミンB1です。
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える作用がありますので、
疲労回復効果もありますし、
ダイエットにも最適な栄養素なんです。
通常はビタミンB1 は豚肉やレバー、
豆類に多く含まれていますが、
野菜類にはほとんど含まれていません。
でも、ぬか漬けにすれば、野菜のぬか漬けを食べながらも
ビタミンB1を摂取することができるんです。
もちろん、ビタミンB1だけでなく、
ビタミンAや食物繊維など米糠に含まれる成分も摂取できます。
また、ぬか漬けというと塩分が多いからと
敬遠する人もいると思いますが、
米糠には塩分を排出してくれる
カリウムが豊富に含まれていますので、
ほかの漬物類を食べるよりは塩分の過剰摂取の心配はありません。
食べすぎはいけませんが、適量なら問題ないでしょう。
酵素や乳酸菌も豊富
ぬか漬けのもう1つのメリットは、
乳酸菌や酵素が豊富に含まれているという点です。
糠床は乳酸発酵させていますので、
乳酸菌が豊富に含まれているんです。
乳酸菌は善玉菌ですので、
腸内環境を整えて、便通を良くしたり、
免疫力をアップさせてアレルギー症状を軽くしたり、
大腸がんを予防したりしてくれます。
そして、酵素も糠床にはたっぷり含まれています。
特にぬか漬けは、加熱調理せずに食べるものですから、
熱に弱い酵素もしっかり取ることができるんです。
酵素を取れば、
新陳代謝のアップやデトックス効果を期待できます。
日本の伝統的な食品であるぬか漬けが、
こんなに美容や健康に良いなんて驚きですよね。
今日からぬか漬けを食卓に取り入れてみませんか?