鼻血を止めるにはどうしたら良い?鼻血が出たときの対処法を知りましょう。
鼻血はなぜ出るの?
誰でも、人生で一度くらいは鼻血が出た経験があると思います。
鼻血はちょっとした刺激で出てしまいますよね。
なぜ、鼻血は少しの刺激で出てしまうのでしょう?
鼻中隔という左右の鼻の穴の仕切りには、
鼻の穴の出口から1~2センチのところに
「キーゼルバッハ部位」という部分があります。
「キーゼルバッハ」という響きは重々しいですが、
この名前はドイツ人の医師の名前から取られたものです。
キーゼルバッハ部位は、鼻の粘膜の中でも特に粘膜が薄く、
細い血管が集中しているので、少しの刺激だけで粘膜が傷ついて
出血してしまうんです。
ですから、鼻を強くぶつけた時だけでなく、
無意識に鼻をいじったりしただけでも出血しますし、
花粉症やアレルギーで何度も鼻をかんで粘膜が弱くなっていると
少し鼻をこすっただけでも鼻血が出ることがあります。
鼻血の正しい止め方は?
鼻血が出た時、どうやって対処していますか?
鼻血を止める正しい方法を知っておきましょう。
鼻血が出た時の正しい止血法は、
親指と人差し指で小鼻をつまんで圧迫する方法です。
出血部位を外側からギュッと圧迫することで、
圧迫止血をするんです。
また、鼻を冷やすと血管が収縮して、
血液が止まりやすくなります。
鼻の穴にティッシュを詰めることが一般的だと思いますが、
鼻の穴にティッシュを詰めても、
出血部位を圧迫することはできませんので、
出血した血液をティッシュで吸い取るだけになります。
また、頭をそらせたり、
首の後ろをトントンと叩くという人もいるかもしれませんが、
これは間違った方法です。
特に頭をそらせると、
出血した血液がのどに流れ込んでしまいます。
血液を飲んでしまうと、嘔吐する原因になりますので、
注意してください。
鼻血が止まらない場合は?
通常は小鼻を圧迫していれば、
5分~15分程度で出血は止まります。
でも、圧迫しても、冷やしても鼻血が全然止まらない
という場合はどうすれば良いのでしょう?
鼻血が止まらないケースとして考えられるのは、
動脈性の出血か血液の異常があるときです。
普通の鼻血は毛細血管からの出血ですが、
稀に動脈から出血があって止まらない場合があります。
動脈性の鼻血は高血圧の患者さんに多いといわれています。
もう1つの原因は血液の異常です。
ドラマなどで、鼻血が出て病院に行ったら
白血病だとわかったという場面を見たことがあると思います。
あれは、血液の凝固機能に異常があって、
血液が止まりにくくなっているからなんです。
ですから、鼻血が止まらない、
何度も繰り返し鼻血が出るという場合は、
血液に異常があるかもしれません。
とにかく、小鼻を圧迫しても鼻血が全然止まらないという場合は
耳鼻科を受診して止血してもらうようにしてください。