二日酔いに良い食べ物を知って、二日酔いとサヨナラしましょう。
二日酔いはなぜ起こる?
年末年始は、忘年会や新年会、クリスマス、お正月など
イベントが盛りだくさんですから、
お酒を飲む機会が増えますよね。
楽しい時間を過ごすと、ついついお酒を飲むペースが速くなって
飲みすぎてしまうこともあると思います。
飲みすぎた翌日は、二日酔いになりますよね。
二日酔いになると、頭痛や不快感、食欲不振、嘔吐、
悪心などの症状に苦しみますし、
ひどいときは二日酔いで一日寝ている羽目になってしまいます。
アルコールが分解されると、
アセトアルデヒドという物質になります。
このアセトアルデヒドは、さらに分解されて酢酸となり、
最終的には二酸化炭素と水に分解されて体外へと排出されます。
二日酔いは、アルコールが最初に分解された時にできる物質の
アセトアルデヒドが体内に残っていることで起こります。
自分のアルコール代謝能力を超えた量の
お酒を飲んでしまったため、
翌日になってもアセトアルデヒドが
体内に残った状態になっているんです。
二日酔いを防ぐためには、
アルコールをできるだけ早く完全に分解する必要があります。
二日酔い防止にはトマトが良い?
二日酔い防止のためには、
アルコールを早く分解しなければいけませんが、
トマトがアルコールの分解を助けてくれる
という実験結果が出ています。
トマトが二日酔い防止に役立つなんて、
ちょっと意外な気がしますよね。
「第66回日本栄養・食糧学会大会」で発表された実験では、
アルコールとトマトジュースを一緒に飲むと、
トマトジュースを飲んでいない時に比べて、
血中のアルコール濃度や体内に留まる量が約3割減少して、
体内からアルコールが消失する時間も
50分早まることがわかったんです。
ラットを使った実験によるとトマトの成分が
肝臓中のアルコールの代謝にかかわる酵素を活性させたことで、
アルコールの分解が早まったというメカニズムになっています。
つまり、トマトとアルコールを一緒にとると、
酔いが回るのも遅くなり、
二日酔いになるリスクが低くなる可能性があるということです。
そのほか二日酔いに効果のあるものは?
トマト以外に二日酔いに効果のある食べ物には、
どんなものがあるのでしょう?
有名なのは、しじみの味噌汁だと思います。
なぜしじみの味噌汁は、二日酔いに良いのでしょう?
まず、しじみには必須アミノ酸が豊富に含まれているからです。
アルコールを代謝すると、肝臓はダメージを受けますが、
そのダメージを回復させるのが必須アミノ酸なんです。
また、肝機能も促進してくれます。
そして、味噌には肝臓の中でアルコールが
脂肪として蓄積されることを防いでくれる働きがあるんです。
つまり、しじみにも味噌にも
二日酔いに良い成分が含まれているんですね。
グレープフルーツも二日酔いに効果があります。
グレープフルーツに含まれている「フルクトース」
という果糖はアルコールの分解を促進してくれますし、
ビタミンCやクエン酸も二日酔いに良い成分です。
これからお酒を飲むときは、
トマトが入っているおつまみや
トマトジュースで割ったものを飲んだり、
グレープフルーツやしじみの味噌汁で
二日酔い対策をするようにしましょう。
でも、もちろん飲みすぎないことが一番大切ですよ!