全粒粉を食べると長生きできる?全粒粉について知りましょう。
全粒粉を食べると長生きできる?
最近、全粒粉を使ったパンやシリアル、
ケーキやクッキーなどをよく見かけるようになりましたよね。
全粒粉とは、小麦を丸ごと挽いて粉にしたものです。
お米で言うと、
白米が普通の小麦粉で、玄米が全粒粉になります。
この全粒粉は健康に良いと言われていますが、
それを証明する研究結果が
アメリカのハーバード大学から発表されました。
ハーバード大学は全米退職者協会の会員50万人を
対象にして行われた食事と健康についての調査結果を分析し、
15年間追跡調査したところ、
全粒粉を毎日34グラム以上摂ると、4グラムだった場合に比べて、
早死するリスクが17%も低いことがわかったんです。
また、病気別に見ると呼吸器疾患での死亡リスクは11%、
糖尿病での死亡リスクは48%も少ないことがわかりました。
そして、がんにかかるリスクは
15%も低下させることができるんです。
毎日たった34グラムの全粒粉を食べるだけで、
早死するリスクが17%も低くなるなら、
今日から全粒粉を食べようと思いますよね。
全粒粉は食物繊維や栄養が豊富
なぜ全粒粉を食べると早死せずに健康に良いのでしょうか?
それは、全粒粉には健康に良い栄養素が
たっぷり詰まっているからです。
全粒粉にはビタミンB群やビタミンE、
各種ミネラル、食物繊維がたっぷりなんです。
食べたものをエネルギーに変えるビタミンB1は
普通の小麦粉の3倍、
脂質の代謝に関係しているビタミンB6は5倍、
抗酸化作用のあるビタミンEは4倍も含まれています。
また、高血圧予防になるカリウムは3倍、
貧血予防のための鉄分は5倍、
免疫力アップに必要な亜鉛は3倍も含まれているんです。
そして、食物繊維は
全粒粉100グラムあたり11.2グラムとなっています。
小麦粉は100グラム当たり2.5グラムです。
また、食物繊維が多い食品では納豆やごぼうが有名ですが、
納豆は6.7グラム、ごぼうは6.1グラムですので、
全粒粉の食物繊維がいかに多いかがわかりますよね。
全粒粉は血糖値が上がりにくい
全粒粉は血糖値が上がりにくいというメリットもあります。
全粒粉は低GI食品の代表格なんです。
GI値が低いと、血糖値が上がりにくいですので、
糖尿病予防にもなりますし、
血糖値が上がらなければ脂肪が蓄積されにくいですので
肥満予防にもなります。
いろいろな炭水化物のGI値を比べてみましょう。
白米は84、食パンは91、スパゲティは65、
うどんは85、玄米は56となっています。
そして、全粒粉のパンのGI値は50です。
全粒粉は糖尿病予防にも肥満予防にもなる炭水化物なんです。
栄養豊富で血糖値が上がりにくいなら、
全粒粉を食べると早死のリスクが下がるというのも納得ですよね。
ちなみに早死の知り浮くが17%下がる全粒粉34グラムは、
全粒粉のシリアルだとボールに軽くよそった程度ですので、
朝食で簡単に食べることができますよ!