怪我した時の応急処置はRICE(安静、冷却、圧迫、挙上)で対応しましょう。
RICEのR=安静
秋になって暑さも一段落。
スポーツの秋ですから、
快適な気温の中でスポーツをする機会も多いと思います。
スポーツをしていると、怪我をすることもありますよね。
普段運動不足の人が、いきなりスポーツを始めると、
体がついていかずに怪我をすることもありますし、
いつも運動をしている人でも、
怪我をしてしまうことがあります。
スポーツで怪我をした時に重要なのが、応急処置です。
応急処置を適切にできるかどうかで、
痛みや症状の悪化を抑えることができるのです。
スポーツで足をひねって捻挫をしたり、
打撲や肉離れを起こしたら、
その部分は炎症が起こっています。
炎症が起こるため痛みが出るのです。
怪我による炎症を抑えるためには、
RICEという4つの応急処置方法を覚えておきましょう。
まずはRICEの1つ目であるRからです。
RはRest、つまり安静です。
怪我をしたら、その部位は動かさないように安静を保ってください。
動かしたら、それだけ症状が悪化します。
怪我をした部位を動かすと痛みが強くなりますよね。
痛みが強くなるということは、
それだけ怪我した部位に負荷がかかっている、
無理が出ているということです。
痛みがもっとも少ない姿勢、向きで安静を保ち、
必要であれば、三角巾や包帯、
薄い板状のものや棒状のものを用いて固定すると良いでしょう。
RICEのI=冷やす
次はRICEのIです。
IはIcing、冷却です。
怪我をした部位は、すぐに冷やしましょう。
冷やすことで、その部位の血管が収縮しますので、
腫れや炎症の悪化を抑えることができます。
また、炎症の悪化を抑えれば、痛みは軽減されますし、
冷やすことで痛覚が麻痺しますので、痛みが少なくなるのです。
氷やアイスパック等を用いて冷やすのが良いのですが、
感覚がなくなっても冷やし続けると、
逆に血行を阻害して悪影響を及ぼすこともありますので、
感覚がなくなったら、一度氷を外し、
痛みが出てきたらまた冷やすようにしてください。
RICEのC=圧迫
RICEのCはCompression、圧迫です。
怪我した部位を適度に圧迫することで、
内出血や腫れを抑えることができるのです。
怪我をすると、内出血が起こり、腫れや痛みが生じます。
圧迫して血流を少なくすることで、内出血の量を減らし、
血小板による血管の修復を早めるのに役立ちます。
ただ、むやみやたらに圧迫すると、
最低限必要な血流すら遮断されてしまいますし、
痛みが増幅することもありますので、タオルやテーピング、
弾性包帯等を使って適度な強さで圧迫してください。
また、血流が遮断されてないか、
適宜皮膚の色や温度を確認することを忘れないようにしましょう。
RICEのE=挙上
RICEのE、最後はElevation、挙上です。
足や腕などを怪我したときに、
心臓よりも高い位置に上げておくことで、静脈還流を促進し、
出血量を減らし、内出血による腫れや炎症の悪化、
痛みを抑えることができるんです。
挙上をする時は、椅子やテーブル等を用いて、安静を保ち、
痛みが少ない状態で挙上を続けられるように工夫しましょう。
怪我をしたら、最初の応急処置が適切にできれば、
怪我の治りが早く、痛みも少なくて済みます。
RICE(安静、冷却、圧迫、挙上)を覚えて、
怪我をしたら、適切に対処できるようにしましょう。
もちろん、RICEで応急処置をした後は、
病院を受診するのを忘れないでくださいね。