中国の鳥インフルエンザ、現状を把握し、しっかりと感染・対策を行いましょう。
中国の鳥インフルエンザ、人への感染確認
強力な感染力を持ち、死亡率も高い鳥インフルエンザですが、
これまでは、鳥から人への感染は発見されませんでした。
しかし、3月31日、中国の東部でH7N9型鳥インフルエンザの
人への感染が発見されて、事態は変化しています。
その後も、感染者は増加していて、上海市では、
6日にも感染が判明し感染者は18名、死者は6名まで増加しています。
中国の習近平国家主席は、感染者の治療と感染予防対策を
強化するように関係当局に指示しています。
これを受けて上海市や南京市では
6日から生きた鳥の販売が禁止されています。
ですが、今の所、感染経路はハッキリしていない上に、
人から人への感染が疑われているなど、不安が広がっています。
インフルエンザと風邪はどう違うのか?
インフルエンザと風邪はどう違うのか?
という質問が時々あります。
確かに咳や熱、体のだるさは共通しています。
一番違うのは、病気を引き起こすウィルスの違いです。
風邪はライノウイルス、コロナウイルス
といったウイルスが原因。
一方のインフルエンザは、
インフルエンザウイルスによって引き起こされる感染症です。
また症状も似ているようで違います。
風邪は、のどの痛み、鼻汁、咳、くしゃみ
といった症状が中心です。
重症化する事も殆どなく、
1週間程度では回復するのがほとんどです。
一方のインフルエンザの場合は、悪寒、だるさ、
高熱(38度以上)、頭痛、関節炎、筋肉痛という全身症状が起きます。
これに加えて風邪のように咳やのどの痛みが加わるので、
ちょっと見には風邪のようです。
しかし、インフルエンザの場合には、
関節炎や筋肉痛のような全身症状があるので、
それで見分ける事が出来ます。
40度近い高熱が続き、下がったり上がったりを
繰り返すのもインフルエンザの特徴です。
この為に免疫力の低い老人や乳幼児が感染すると
命に関わる重症になる事も少なくありません。
年間のインフルエンザの死亡者数は、
1万人という統計もあります。
軽く考える事が出来ない病気なのです。
インフルエンザ感染を防ぐにはどうするか?
中国の鳥インフルエンザが、日本に上陸してくる
可能性もゼロではありません。
そこで予防方法を紹介しましょう。
一番良いのは、
不特定多数の人間が集まっている場所を出歩かない事です。
特に、体調が思わしくない時には、たくさんの人が
いるような場所は極力控えるのが最善の方法です。
それでも止むを得ず出歩くという場合には、
必ずマスクをして出歩くようにしましょう。
インフルエンザウイルスは基本、飛沫感染ですが、
他人のくしゃみにさえ注意していればいいのではありません。
というのも、インフルエンザウイルスは、飛び散った後、
水気が消えても、3時間は余裕で生存しているからです。
ですから、電車のつり革や、ドアノブ、カーテンのような
不特定多数の人の手が触れた場所は注意が必要です。
そういうものに手を触れた場合には、
その手を口元には持っていかない事、
できれば消毒用アルコールを常備したいものです。
インフルエンザの潜伏期間はどれくらい?
インフルエンザの潜伏期間は、
平均して一日から二日だと言われています。
症状の出かたは急激なので、すぐに分かると思います。
症状が出るのが遅い人でも、一週間で発症します。
インフルエンザが疑われる全身症状が出たら、
急いで病院に行きましょう。
放置しておくと、周囲の人にまで感染を広げてしまい
被害を増やす事になります。
鳥インフルエンザは、現在の所、特効薬がない病気ですから、
ワクチン接種という方法もありません。
どこまでも、個人的な防衛方法しかありませんので、
めんどうな事ではありますが、自分の身は自分で守りましょう。