沖縄県は長寿の質が悪い?健康寿命を延ばすための2つのコツとは
沖縄県は長寿の質に問題が?
沖縄県は長寿の県、平均寿命が長い県として知られていますよね。
確かに、沖縄県の平均寿命は
47都道府県の中でもトップクラスです。
茨城県立健康プラザ研究員で
聖徳大学看護学部教授の栗盛氏の調査によると、
沖縄県の65歳の平均寿命は男性で2位、女性で1位とのことです。
さすが、長寿の県ですよね。
でも、栗盛氏によると、
沖縄県は長寿の質に問題があるそうなんです。
長寿の質とは、
どれだけ健康でいられる期間が長いかというもの。
つまり、最近注目が集まっている健康寿命というものですね。
健康寿命は介護が必要なく
自立した生活を送れる期間のことです。
健康寿命と平均寿命の差が小さければ小さいほど長寿の質が高く
健康寿命と平均寿命の差が大きければ長寿の質が悪い
ということになります。
沖縄県は健康寿命と平均寿命の差が大きく、
平均寿命における健康寿命の割合が全国平均と比べて低く、
47都道府県の中で男性はワースト1位、
女性はワースト2位なのです。
これは驚きの結果ですよね。
どんなに長生きをしても、介護が必要な期間、
寝たきりの状態が続く期間が長ければ、
人生を楽しんで過ごすことができず、
QOLは低下しますから、
健康寿命を延ばすことが大切なのです。
健康寿命を延ばす秘訣=メタボ予防
QOLを保つためには平均寿命を延ばすことよりも、
健康寿命を延ばすことが大切なのですが、
健康寿命を延ばすためには、どうすれば良いのでしょうか?
健康寿命を延ばすためには、メタボ予防が重要です。
メタボリックシンドロームとは、
内臓脂肪がたっぷりついた肥満状態で、
高血圧や高脂血症などの生活習慣病を併発した状態のことです。
メタボリックシンドロームになると、
健康寿命が一気に短縮する可能性があります。
なぜなら、動脈硬化が進んでしまうからです。
メタボリックシンドロームになると、
血液内のコレステロールや中性脂肪の値が高くなりますから、
動脈にそれらがこびりついて動脈硬化を起こします。
そうすると、
心筋梗塞や脳卒中を起こすリスクが高くなるのです。
特に、脳卒中は命が助かっても後遺症が残りやすく、
寝たきりになったり、
片麻痺になって介護が必要な状態になることが多いので、
健康寿命を短くしてしまうのです。
健康寿命を延ばす秘訣=ロコモ予防
健康寿命を延ばす秘訣の2つ目は、ロコモ予防です。
ロコモとはロコモティブシンドロームのことで、
日本語だと運動器症候群と言います。
このロコモ予防の大切さは
ここ数年で一気に広まりましたよね。
ロコモティブシンドロームとは運動器(骨や関節)の障害により
介護が必要になった状態のことです。
高齢になると、
筋力の低下から少しの段差でも転倒しやすくなります。
また、骨粗しょう症になっていることが多いので、
転倒すると、すぐに骨折してしまうんです。
高齢者が骨折すると、そのまま寝たきりになってしまいます。
また、骨折だけではなく、
高齢者は変形性関節症や変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、
関節リウマチなどの骨や関節の疾患を発症することが多いので、
寝たきりにならなくても、何らかの障害が起こり、
自立した生活を送ることができなくなることがあります。
そのため、健康寿命を延ばすには
ロコモ予防をする必要があるのです。
これからは平均寿命を延ばすのではなく、
健康寿命を延ばすような生活をすることが重要になります。
そのためには、メタボ予防とロコモ予防が必要不可欠です。
メタボとロコモ、この2つを意識して、
健康的な生活を送りたいですね。