9割の脳卒中は予防可能?脳卒中を予防する方法は何?知っておきたい予防法
脳卒中のほとんどが予防できる?
脳出血や脳梗塞、クモ膜下出血などの脳卒中は、
日本人の死因4位と命を奪う可能性が高い病気です。
運よく命が助かっても、
片麻痺や言語障害などの後遺症が残ることも珍しくありません。
そんな恐ろしい脳卒中ですが、日常生活に気をつけていれば、
脳卒中の9割を予防できることがカナダの
マクマスター大学ポピュレーションヘルス研究所の研究で
明らかになりました。
この研究によると、
脳卒中の原因は高血圧が48%、運動不足が36%、
不健康な食事が23%、肥満が19%、喫煙が12%となっていて、
このほか10の危険因子を予防すれば、
脳卒中の9割を予防できることがわかったんです。
脳卒中は9割を予防できるなら、
将来脳卒中になるリスクを大幅に下げることができますよね。
では、具体的にどうすれば
脳卒中を予防できるのかを考えていきましょう。
高血圧を防ぐには?
脳卒中の原因の48%は高血圧が関係しています。
高血圧を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?
高血圧を防ぐためには、
まずは塩分の取りすぎに気をつけましょう。
塩分の取りすぎは、
血管内の水分を増やして血管壁への圧力が高まりますので、
高血圧になるのです。
また動物性の脂質の取りすぎにも注意しなければいけません。
動物性の脂質には中性脂肪や
悪玉コレステロールが多く含まれています。
中性脂肪や悪玉コレステロールは血管壁にこびりついて、
動脈硬化を招きます。
動脈硬化になると、血管壁の柔軟性が失われますので、
血圧が高くなりやすいのです。
高血圧を防ぐためには、
塩分や動物性の脂質は控えめにしましょう。
運動や健康的な食事も大切
脳卒中の原因には運動不足や不健康な食事があります。
そして、運動不足を解消し、不健康な食事を辞めれば、
脳卒中のもう1つの原因である肥満を解消することができます。
運動不足を解消するためは、当然のことですが、
定期的な運動をする習慣をつけましょう。
この時の運動は激しい運動ではなく、
ウォーキングやサイクリングなどの軽めで
長時間続けられる有酸素運動を選びましょう。
また、健康的な食事は、
野菜を多めで肉類や脂質を少なめにしたものをおすすめします。
厚生労働省が提案する
食事バランスガイドを参考にしても良いですし、
塩分を控えめにした伝統的な和食も良いでしょう。
タバコはもちろん止めましょう
脳卒中の原因には喫煙もありますので、
脳卒中を予防するためには禁煙をしましょう。
禁煙は脳卒中を予防するだけでなく、
がん予防にもつながります。
「禁煙したいんだけど、いつも挫折してしまう」という人は、
一年間にタバコ代がいくらかかるのかを計算して、
タバコにどれだけのお金を使っているのかをしっかり認識したり
思い切って禁煙外来を受診すると、
今度は挫折せずに禁煙できるはずです。
脳卒中は予防できる病気であることを知って、
生活習慣を改善していきましょう!