冬季うつはなぜ起こる?冬は日当たりの良い窓際でバナナを食べて過ごしましょう。
冬季うつは一種の冬眠なのかも?
冬になると、なんだか気分が落ち込む、
体調が悪くなるという人は多いですよね。
毎年、冬になるとこのような症状に思い当たる人は、
冬季うつかもしれません。
冬季うつとは、
その名の通り冬になると抑うつ症状が出てくることで、
季節性情動障害(SAD)とも呼ばれています。
冬季うつは男性よりも圧倒的に女性に多く、
冬になると気分が落ち込むという症状以外に、
朝に布団からなかなか出られない、
外出したくなくなる、家事のやる気が出ない、
甘いものが手放せない、
すぐに眠くなって睡眠時間が長くなる等の症状が現れます。
ただ、これらの症状は春がやってきて、
温かくなると自然に治ってしまい、活動的になることから、
人間にとってのある意味「冬眠」のようなものと
言えるのかもしれません。
冬季うつは窓際で生活を
冬季うつはなぜ起こるのかは、
明確には解明されていませんが、
オーストラリアのメルボルンで行われた研究で、
冬になると脳内でのセロトニンの利用率が
大幅に低下することがわかっています。
また、その日のセロトニン利用率は、
朝の日照時間と深いかかわりがあることがわかりました。
セロトニンは脳内神経伝達物質の1つで、
幸せホルモンと言われるように、
気分の安定と関連性があるホルモンです。
そして、
セロトニンの不足がうつ病を招くとされているんです。
そんなセロトニンの利用率が低いということは、
気分が安定しない、
抑うつ症状が出るということにつながります。
ということは、
冬のセロトニン利用率を上げることができれば、
冬季うつを改善できるということになります。
冬のセロトニン利用率は
日照時間と関係があるのですから、
屋外で日光を浴びながら運動をするのが一番なのですが、
冬季うつの人は冬の寒い屋外で運動をする気力なんて
湧いてきませんよね。
ですから、冬は冬季うつを少しでも改善するために、
カーテンを開けた窓際で過ごすようにしましょう。
窓際なら日光を浴びることができますし、
室内なら外出の必要はないですので
抑うつ気分の時でも大丈夫です。
冬に気分が落ち込んでいる時は、
カーテンを開けた日当たりの良い窓際で
過ごすようにしましょう。
冬季うつはバナナで克服
冬季うつの簡単な改善方法の2つめは、
バナナを食べることです。
冬季うつはセロトニンの利用率が
低いことがわかっていますので、
脳内のセロトニンをたくさん増やしてあげましょう。
セロトニンを増やすには、
原料となるトリプトファンを食べ物から摂取すると良いのですが、
このトリプトファンがたっぷり入っているのがバナナなんです。
しかも、トリプトファンから
セロトニンを作るにはビタミンB6が必要です。
バナナにはビタミンB6も含まれています。
さらに、
冬季うつは甘いものが食べたくなることが多いのですが、
バナナを食べれば、この欲求も満たすことができるのです。
また、甘いものを食べると、
脳内のセロトニン濃度が上がりますので、バナナを食べると、
さらにセロトニンを増やすことができるというわけです。
冬季うつは、日当たりの良い窓際で
バナナを食べて改善するようにしましょう。