AEDは救命効果がとても高い!AEDに関する誤解や使い方を確認しておきましょう。
AEDで社会復帰30倍!
AED(自動体外式除細動器)が近年急速に普及しています。
駅やショッピングモール、
オフィスなど人がたくさん集まる場所には、
AEDが設置されていることが多いですね。
このAEDの普及を受けて、「本当に効果があるの?」
と疑問に思っている人がいるかもしれません。
AEDは突然の心肺停止などに効果がある
と言われているものの、どのくらいの効果があるか、
本当に効果があるかわかりませんよね。
でも、京都大学の健康科学センターの調査によって、
AEDにはすごい効果があることが分かったんです。
京都大学の健康科学センターの研究グループは、
2005年から2013年のAED適応疾患である
救急搬送された心室細動患者について、
AED使用の有無と1ヶ月後の脳機能の回復状態を調べました。
その結果、AEDでの蘇生を受けた患者さんの割合は
2005年の1.1%から2013年の16.5%に上昇し、
順調に回復した患者さんは6人から201人と
33.5倍にもなったのです。
この調査結果を見ると、
AEDがいかに心肺蘇生に効果があるかがわかると思います。
AEDへの誤解
AEDは2005年には
全国に1万台しか設置されていませんでしたが、
2013年には42万台に増加しています。
あなたは目の前で人が倒れた時に、
AEDを正しく使える自信がありますか?
医療や心肺蘇生に詳しくない人が、
AEDに対して1つの誤解を持っていることが多いんです。
その誤解とは、「素人の私が電気ショックを与えて良いの?
もし、目の前で倒れている人が心臓は止まっていなくて、
ただ意識を失っているだけだったら、
電気ショックを与えたら死んじゃうかも?」というものです。
素人には目の前の人が本当に心停止しているのか、
電気ショックが必要なのか判断できないから怖い
というものですね。
この誤解をしている人は、結構多いと思います。
でも、心配はいりません。
もし、心臓がきちんと動いていて、
電気ショックが必要ないのなら、AEDは作動しません。
AEDは自動で患者さんの心電図を読み取り、
それを解析して、
勝手に電気ショックが必要かどうかを判断してくれるのです。
ですから、電気ショックが必要ない人には
電気ショックは与えられませんので、
AEDを使う人が電気ショックが必要かどうか
判断する必要はないのです。
全て機械任せでOKなんですよ。
AEDの使い方は?
AEDは医療の素人でも簡単に使えるようになっています。
先ほども言いましたが、
全てAEDの機械が判断してくれますので、
医療の知識なんて全く持っていなくて大丈夫です。
でも、AEDは正しく使えなければいけません。
まず、目の前で人が倒れたら、
誰かに近くのAEDを取りに行かせて、
意識や脈拍、呼吸の有無を確認し、救急車を呼びます。
そして、脈が確認できなければ、
すぐに胸骨圧迫を始めてください。
そして、AEDが到着したら、まずは電源を入れましょう。
そして、あとは音声ガイダンスに従って、
落ち着いて行動しましょう。
全て、音声で案内してくれますので、
手順を知らなくても大丈夫ですが、
一応手順を確認しておきましょうね。
1.電源を入れる
2.除細動パッドを右胸上部と左胸下部に貼る
3.心電図解析中は胸骨圧迫を止める
4.ガイダンスに従って、
必要があれば電気ショックボタンを押す
もし、AEDが電気ショックの必要がない心電図だと判断したら、
電気ショックボタンを押しても放電されませんので
安心して下さい。
AEDは救命効果がとても高いものですので、
もし目の前で人が倒れても、
落ち着いて使えるようにしておきましょう。