ウーロン茶は本当にダイエット効果がある?ウーロン茶パワーを知ろう。
日本でも人気のウーロン茶
ウーロン茶は、もともと中国や台湾で飲まれていた
中国茶でしたが、ここ30年で日本でも急速に普及し、
一般的な飲み物となりました。
ウーロン茶の原料は、緑茶と同じ茶葉です。
でも、製造過程が違います。
緑茶は発酵させませんが、ウーロン茶は発酵させ、
その途中で過熱することで発酵を止める
半発酵茶であることです。
しっかりと発酵させたものが、紅茶となります。
日本でウーロン茶が人気になった理由に、
「ダイエットに効果がある」、「健康に良い」という点が
ありますが、これらの効果は本当なのでしょうか?
ウーロン茶のダイエット効果とは?
2006年にサントリー(株)
健康科学研究所が発表した研究によると、
ウーロン茶に含まれるウーロン茶重合ポリフェノールには
肥満を防止する効果があることが科学的に証明されました。
研究は、高脂肪・高ショ糖食を与えたマウスと
高脂肪・高ショ糖食にウーロン茶ポリフェノールを
加えたものを与えたマウスで行われましたが、
ウーロン茶ポリフェノールを与えたマウスと
与えていないマウスでは、
明らかに肥満の差が出たそうです。
そして、ウーロン茶ポリフェノールを与えた
マウスの糞からは、多くの中性脂肪が検出されたのです。
研究者によると、ウーロン茶ポリフェノールが、
脂肪の消化・吸収を促進する
消化酵素リパーゼの働きを阻害し、
体内に脂肪分が吸収させないように働いていて、
脂肪分が吸収されないまま
体外へ排出されることが考えられるとのことです。
このウーロン茶ポリフェノールは、その名のとおり
ウーロン茶独特のポリフェノールで、
ウーロン茶の発酵過程で生成されるものですので、
原料は同じでも緑茶や紅茶には含まれていません。
ダイエット効果以外のウーロン茶パワー
脂肪分を吸収させにくくすることで、
ダイエット効果が得られるウーロン茶ですが、
ウーロン茶の健康パワーは、
ダイエット効果だけではありません。
ウーロン茶には、緑茶にも含まれている
カテキンやカフェイン、タンニン、テアニンが
含まれています。
カテキンは、抗酸化作用が高く、
がん予防の効果が確認されています。
アメリカの国立研究所では、
カテキンをがん予防薬の成分として活用できないか
検討も進んでいます。
また、カテキンには殺菌作用もあります。
そのため、ウーロン茶や緑茶を毎日飲んだり、
お茶でうがいをすることで、
風邪を引きにくくなるのです。
これ以外にも、血圧上昇を抑える働きや
脂肪燃焼効果もあるんですよ。
また、カフェインには利尿作用がありますので、
むくみ防止や老廃物の排出に役立ちますし、
タンニンは下痢止めや整腸作用があり、
テアニンはリラックス効果があります。
ウーロン茶は、脂肪を体外に排出してくれるだけでなく
様々な健康効果があるんですね。
日常的にウーロン茶を飲むことはもちろん、
油っぽい食事をする時は、
ウーロン茶を一緒に飲むと、
さらに高い効果が期待できるでしょう。