親が喫煙すると、子供も喫煙者に?喫煙が及ぼす意外な影響とは?
喫煙すると収入減?
最近、喫煙者は採用しないという企業が出てきていますが
それ以外にも喫煙者には
厳しい調査結果が出ていることをご存知ですか?
アメリカのアトランタ連邦準備銀行の
経済学者が行った調査によると、
喫煙者は日々の喫煙本数に関係なく、
非喫煙者と比べて年収が20%も低いことがわかりました。
調査を行った経済学者によると、
喫煙者の年収が低い原因は、生産性が低いわけでも、
喫煙者が差別されているわけでもなく、
喫煙者は一般的に見て「学がない」人が多い傾向に
あるためだそうです。
喫煙は、健康に関すること以外にも、
意外なところに影響を及ぼすんですね。
親が喫煙していると、子供も喫煙者に?
喫煙歴のある親から生まれた子供が、
将来喫煙者になるリスクは、
非喫煙者から生まれた子供よりも格段に高いことが
明らかになりました。
パデュー大学とペンシルバニア州立大学の共同研究
によると、1988~2011年に渡り調査をしたところ、
期間中に親となった214人と
その子供314人に焦点を当てて調査した結果、
親が10代のころにヘビースモーカーだった子供は、
かなりの確率で喫煙者になっているそうです。
兄弟がいる場合は、上の子供が先に吸い始め、
その後弟や妹が後を追う形がパターン化されていて、
特に弟や妹が喫煙者になる確率は、
親が非喫煙者の家庭と比べて、6倍も高いとのことでした。
これは、喫煙歴が遺伝するというよりも、
親の生活習慣や喫煙に関する考え方が、
子供を喫煙者にする要因と考えられます。
子供を喫煙者にしないために
子供が喫煙すると、身体が未発達のために、
大人よりも煙草の害を受けやすくなります。
気管支喘息など呼吸器系の病気になりやすいだけでなく、
鼻や耳の繊毛運動が低下することで副鼻腔炎や
中耳炎のリスクも上がりますし、
免疫力が低下することで風邪を引きやすくなります。
また、発達障害や低身長、
知能低下などの危険もあるんです。
子供を喫煙者にしないためには、
タバコの害をしっかり教育することが大切です。
「タバコは百害あって一利なし」ということを
しっかり教えておくことで、
思春期に「先輩に誘われて吸ってしまった」
というリスクも低くなるでしょう。
また、親が禁煙することも重要です。
家庭内で親が喫煙していると、
喫煙へのハードルが低くなり、
いくらタバコの害を知っていたからといっても、
説得力に欠けることになります。
見本を見せる意味でも、
親は禁煙しなければいけません。
大切なことは、
子供に最初の一本を吸わせないことです。
最初の一本を吸ってしまうと、
継続して喫煙することに、
罪の意識が少なくなってしまいます。
タバコの害のほかに、思春期のお子さんには、
「タバコを吸うのは決してカッコいいことではない」
ということを認識させるべきでしょう。