イメージ画像

誰でも簡単にできるボランティア!献血の種類について知りましょう。




ラジオで広がる献血の輪

140610-6

事故で大量出血があった場合、
手術で大量出血が予想される場合、
患者さんの命を救うものは輸血です。

現代医学は日々進歩していますが、
人間の血液の機能の一部を
代替するような薬剤は製造できても、
血液の機能を完全にカバーする薬剤はありませんので、
血液が大量に失われた場合は、
輸血をして血液を補充するしかありません。

輸血に使われる血液製剤は、
献血によって確保されていますが、
一度に何人もの患者さんが
大量に輸血が必要になった場合、輸血の在庫がなくなり、
助かる命が助からなくなるかもしれません。

2014年5月14日には、
そのような危機が福島県でありました。

福島市の病院で、妊婦が大量出血し
200ミリリットルで120人分の血液が必要となり、
病院から連絡を受けた県赤十字血液センターは
血液の在庫が尽きてしまう可能性が出たため、
ラジオで献血協力の情報発信をしたところ、
多くの人が協力を申し出て、
平日の2倍もの血液が集まりました。

この女性は一命を取りとめ、
男児を無事出産したとのことです。

このようなケースを見ると、
献血は誰でも簡単にできる命を助けるボランティア
言えると思いませんか?

献血の種類と基準

140610-7

献血には種類があることをご存知ですか?

大きく分けると、全血献血成分献血があります。

全血献血は、その名のとおり
血管内に流れている血液をそのまま採血するもので、
200ml全血献血と400ml全血献血があります。

成分献血は、
血漿成分献血血小板成分献血の2種類があります。

成分献血は、一旦全血採血し、
機械によって必要な成分(血漿や血小板)を分離させた後
それ以外の成分(赤血球)を体内に戻すというものです。

回復に時間がかかる赤血球を体内に戻すため、
体への負担は小さくて済むという特徴があります。

献血をするには、年齢や体重、血圧、貧血の有無、
年間献血回数などの基準があり、
献血の種類によってそれぞれ基準が異なりますので、
注意しましょう。

また、当日に体調不良があったり、
一定期間内に予防接種を受けた人、
6ヶ月以内にピアスを開けた人、
特定の病気にかかったことがある人は献血ができません。

また、海外旅行者や海外在住経験のある人は、
場合によっては献血できない場合もあります

献血でHIV検査はできません

130613-11

献血で採血された血液は、
何度も感染症の危険がないか等数回の検査をし、
安全が確認されてから、輸血に使われます。

検査は綿密に行われていますが、
100%安全性が完全に確立されているとは言えません。

実際に、昨年はHIVに感染した人が献血をし、
その血液が検査をすり抜けて
患者さんに輸血されてしまったということがありました。

日本赤十字社によると、
近年HIV検査目的で献血をする人が増えているそうです。

HIV検査目的だけでなく、善意もあり、
両方の目的で献血をしたとしても、
もしHIVに感染していたら、
せっかくの善意での献血がHIV感染を
広めてしまう原因になってしまうかもしれません。

また、献血による検査で
HIVに感染していたことが判明しても、
本人には連絡がないと言われています。

HIV検査をしたい場合は、地域の保健所に行きましょう。

保健所では、無料でHIV検査を行っていますし、
匿名で検査を受けられます。





タグ



2014年6月12日 | カテゴリー:健康全般

あわせて読みたい関連記事