夏バテはかくれ脱水が原因かも?かくれ脱水について知りましょう。
脱水になるとどうなる?
夏は汗をたくさんかきますよね。
汗をかくと、体内の水分が失われますので、
脱水になります。
熱中症予防のためには、
脱水にならないことが重要と知っていても、
実際に脱水になると何が悪いのか、
どんなことが体で起きるのかは、
いまいちよくわからないという人も多いと思います。
脱水、つまり体の水分が不足すると、
その分血液中の水分が減り、濃度は濃くなりますが、
血液量自体は減ることになります。
つまり、ドロドロ血液になるということです。
血液量が少なくなれば血圧が下がりますので、
各臓器に十分な酸素や栄養が供給されず、
臓器の機能が低下します。
また、皮膚に近い毛細血管の血流量も低下しますので、
汗をかいたり、皮膚から熱を放散することができず、
体の中に熱がこもってしまい、
体温が上昇してしまいます。
脱水の初期段階は、喉が渇く、尿量が減るなどですが、
進行するとめまいや倦怠感、嘔吐などを引き起こし、
さらには意識障害や痙攣、呼吸不全などの症状が出て、
死に至ることもあります。
かくれ脱水とは?
上記でも述べていますが、
脱水の初期段階では喉の渇きを覚えます。
皆さん喉が渇いたと思えば、水を飲みますよね。
でも、喉が乾かなかったらどうでしょう?
水分補給せずに、
知らないうちに脱水症状が進行してしまいます。
喉の渇きを感じない、つまり自覚症状がないのに、
脱水症状が進んでいくことを「かくれ脱水」と言います。
夏の時期に「体がだるい」「食欲がない」などの
夏バテの症状に悩む人も多いと思いますが、
もしかしたらそれは夏バテではなく
かくれ脱水かもしれません。
暑い時期は、慢性的なかくれ脱水になりやすく、
消化器やその他全身への血流量が減少することで、
食欲不振や全身倦怠感などの症状が起こるんです。
かくれ脱水を予防するには?
もし、
「手の甲の皮膚を指でつまんで離したら、
つまんだ跡が3秒以上残る」、
「口の中がネバネバする」、
「便秘、もしくはいつもより便がかたい」、
「乾燥肌になった」などに当てはまる場合は、
かくれ脱水になっている可能性があります。
かくれ脱水を予防するには、
とにかく水分補給をすることが大切です。
この時に、「水分」だけではなく、
電解質も一緒に補給するように心がけましょう。
また、室内の湿度にも気をつける必要があります。
クーラーを使うと、
想像以上に部屋の空気が乾燥するんです。
また、寝ているときは
気づかないうちに汗をたくさんかいていますので、
夜間にクーラーをつけながら就寝するときは、
寝る前にコップ1杯の水を飲み、
起きてからもすぐに水分を補給するようにしてください。
かくれ脱水は、高齢者がなりやすいと言われています。
高齢者の方は、自分がかくれ脱水になりやすい
ということを自覚して水分補給をしましょう。
また、周囲に高齢者がいる人は、
水分補給の声掛けをして、
かくれ脱水を予防するようにしましょう。