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牛乳を飲むのは、健康に良い?悪い?牛乳の健康効果について知りましょう。




牛乳は脳を活性化する

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牛乳は健康に良い飲み物というイメージがありますよね。

ただ、最近になって牛乳のカルシウムは、
日本人には吸収できないことがわかりました。

牛乳のカルシウムを吸収するためには、
ラクターゼという酵素が必要なのですが、
日本人は幼児期以降このラクターゼ
腸内から消えてしまうんです。

そのため、日本人は牛乳からカルシウムは摂取できないんですね。

では、牛乳の健康効果はないのでしょうか?

そんなことはありません。

1 日 1 杯の牛乳を飲むと、
脳を活性化させるという研究結果があります。

アメリカのメーン大学の研究によると、
より多くの乳製品を摂取した人は、
少量や全く摂取しない人と比較すると記憶力や認識力のテストで、
著しい好成績を収めたそうです。

さらに牛乳を多く飲む人がテストで失敗する確率は、
全く飲まない人に比べて 5 分の1 以下という結果も出ています。

この研究の結果から、
牛乳を飲むと脳が活性化させることがわかりました。

仕事や勉強で好成績を挙げたい人は、
日ごろから牛乳を飲む習慣をつけておくと良いかもしれませんね。

牛乳の飲み過ぎは死亡率を上げる?

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牛乳は脳を活性化しますが、
飲みすぎると死亡率を上げるかもしれない
という研究結果もあるんです。

スウェーデンで行われた調査では、
39~74 歳の女性 6 万 1000 人と
45~79 歳の男性 4万 5000 人以上を対象にして行われましたが、
調査の結果、牛乳の摂取量が多くなっても骨折の危険性は低下せず、
むしろ死亡率の増加と関連する可能性があることがわかったんです。

女性の 10 年間の死亡率は 1000 人当たり 126 人でしたが、
牛乳を 1 日 3 杯以上飲む人の死亡率は 180 人、
1 日 1 杯以下の人は 110 人という結果でした。

そして、女性が股関節を骨折する割合は平均だと 1000 人中 35 人、
牛乳の摂取量が多い人は 42 人、少ない人では 31 人でした。

これを受けて研究者は、1 日 3 杯以上の牛乳を飲む女性は、
1 日 1 杯未満の人と比べ、死亡率が 90%高く、
股関節部の骨折が60%多く、
骨折全般では 15%多かったと述べています。

健康に良い、骨を丈夫にすると思われがちな牛乳の飲み過ぎは、
死亡率や骨折のリスクを上げてしまうんですね。

牛乳は結局健康に良いのか?

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牛乳は脳を活性化するけれど、死亡率や骨折のリスクが上がる。

では、結局牛乳は健康に良いのでしょうか?

結論から言うと、
「飲み過ぎは良くないが、適量は健康に良い」だと思います。

飲み過ぎが健康に悪いことは、
スウェーデンの調査からもわかりますし、
牛乳はコップ 1杯(200ml)で、約 140kcal もあるんです。

飲み過ぎは肥満の元にもなってしまいます。

牛乳にはトリプトファンという
睡眠を促す物質が含まれていますので、
脳の活性化以外にもメリットはありますので、
飲みすぎが健康に悪いからといって、
一切飲まないのはもったいないですよね。

適量はどのくらいかですが、やはりコップ 1 杯程度です。

脳を活性化できますし、
死亡率や骨折のリスクが明らかに上がるのは
1 日 3 杯以上飲んだ場合ですから、
1 日 1杯程度は死亡率や骨折のリスクとの因果関係は
ないと考えられます。

何事も「適量」を守ることが大切ですね。

コップ 1 杯の牛乳を飲んで、健康になりましょう。





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2014年11月6日 | カテゴリー:食生活

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