寝酒は絶対にNGです!寝酒のデメリット3つを知っておきましょう。
寝酒で眠れるわけではない!
「眠れない」、「寝つきが悪い」、
そんな時、あなたはどうやって眠りについていますか?
眠れない時の対策法として、寝酒を選択していないでしょうか?
寝酒は確かに寝つきを良くすることができます。
でも、寝酒は寝つきを良くするというメリット以上に、
デメリットがとても大きいものなんです。
寝酒をしていると、確かに寝つきは良くなりますよね。
アルコールで脳が麻痺している状態ですから、
アルコールの作用で強制的に眠りについている状態になるからです。
でも、アルコールが肝臓で分解され、
体からアルコールが抜けると、眠りが浅くなったり、
目が覚めてしまうことが多いんです。
また、アルコールの分解途中で作られる
アセトアルデヒドという物質は、交感神経を刺激する作用があります。
交感神経は覚醒を司る神経ですので、
アセトアルデヒドによって交感神経が刺激されたら、
眠りは浅くなりますよね。
ですから、寝酒は寝つきを良くしても、睡眠の質を下げるだけで、
決してグッスリ眠れるというわけではないんです。
アルコールで無呼吸に?
寝酒をしてから眠ると、
睡眠時無呼吸症候群になりやすいって知っていますか?
アルコールは筋肉を弛緩させる作用があります。
筋肉が弛緩すると、リラックスできますので、
リラックスしたい時にはアルコールは有効なのですが、
睡眠時に必要以上に筋肉が弛緩すると、
睡眠時無呼吸症候群を引き起こすんです。
睡眠時に、喉の周辺の筋肉が弛緩したらどうなるでしょう?
喉周辺の筋肉は呼吸の通り道である気管を支えています。
これが弛緩すると、気道は支えを失って、
気道が狭くなってしまうのです。
また、舌根(舌の根元部分)が喉に落ち込みやすくなりますので、
気道を塞いでしまい、無呼吸を引き起こすこともあります。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠の質を低下させ、
翌日の仕事や勉強の効率を下げるだけでなく、
交通事故のリスクを上げることがわかっていますので、
睡眠時無呼吸症候群を引き起こす寝酒は危険なのです。
寝酒はアルコール依存症になりやすい
ここまで寝酒は睡眠の質を低下させるものだ
ということがお分かりいただけたと思います。
つまり、寝酒を飲んでも翌朝は疲れが取れない、
夜中に目が覚めるなどが、
結局グッスリ眠ることができないんです。
そうすると、寝酒の量を増やしますよね。
そして、それでも眠れない。
また寝酒の量をさらに増やし、それでも眠れない。
これを繰り返すことになります。
寝酒の量がドンドン増えることは、アルコール依存症へ
着実に一歩ずつ近づいているということです。
寝酒をすると、
アルコール依存症になりやすいというわけなんです。
寝酒は寝つきを良くするというメリットよりも、
睡眠の質を低下させ、睡眠時無呼吸症候群のリスクを上げ、
アルコール依存症に近づくという
デメリットのほうが大きいですので、
寝酒が習慣化している人は今日からやめるようにしましょう。
アルコールがないとどうしても眠れないという人は、医師に相談して、
睡眠導入剤などを処方してもらうほうが良いでしょう。