夏に多い感染症って何?夏に気をつけたい感染症3つ!予防対策が大切です
夏に多い感染症=夏風邪
夏に気をつけたい感染症をご紹介します。
夏に気をつけるべき感染症の1つ目は、
夏風邪と呼ばれる感染症です。
夏風邪と呼ばれる感染症には
手足口病やヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)があります。
この3つの病気は3大夏風邪と言われています。
手足口病は手足や口の中に水疱ができて、発熱する病気です。
下痢を伴うこともあります。
ヘルパンギーナは高熱が続き、喉の奥に口内炎ができる病気で、
プール熱は喉と眼に炎症が起こり、高熱が出る病気です。
これらの夏風邪と呼ばれる感染症は、
通常は特別な治療をしなくても
1週間から10日程度で完治しますが、
乳幼児や高齢者など体力がない人がかかると重症化したり、
合併症を起こすこともありますので注意が必要です。
夏風邪は経口感染が多いですから、
手洗いうがいをこまめにしたり、
タオルの共用は止めることを徹底しましょう。
また、夏バテで体力を落とさないように気をつけることも、
夏風邪の予防には大切です。
夏に多い感染症=とびひ
夏に気をつけるべき感染症の2つ目はとびひです。
とびひとは伝染性膿痂疹という皮膚疾患のことで、
傷や虫刺されの部位に黄色ブドウ球菌が感染し、
びらんや膿疱ができる病気です。
とびひはびらんや膿疱ができている部位を触った手、
ほかの部位や他人に触れると簡単に感染してしまうという特徴があり、
虫刺されや湿疹等皮膚に傷ができやすい夏に
子どもを中心に感染が広がりやすいのです。
とびひを予防するには皮膚を清潔に保つこと、
手洗いをこまめに行うことが重要です。
また、爪は短く切って、かゆみで掻いてしまった場合でも
皮膚に傷がつかないようにしておきましょう。
夏に多い感染症=食中毒
夏に多い感染症の3つ目は、食中毒です。
冬はノロウイルスなどのウイルス性の食中毒が流行しますが、
高温多湿の夏は細菌性の食中毒が流行しやすくなります。
細菌は高温多湿の環境を好みますので、
夏は食中毒が起こりやすいんです。
夏に食中毒を起こす原因菌には、病原性大腸菌やカンピロバクター、
黄色ブドウ球菌、サルモネラ菌、セレウス菌、腸炎ビブリオ、
ボツリヌス菌、ウェルシュ菌などがあります。
これらの細菌の種類の多さを見ただけで、
夏がいかに食中毒が起こりやすいかがわかると思います。
食中毒を予防するには
「つけない」、「増やさない」、「やっつける」
の3原則が重要です。
菌をつけないためには、
手洗いや使用した調理器具はしっかり洗ったり、
必要であれば消毒するようにしましょう。
また、肉類を切った後のまな板や包丁はそのまま使うことはせずに、
使用したらその都度洗ってください。
菌を増やさないためには、低温で保存しましょう。
最近は高温の環境で増殖しますので、
食品や調理済みのものを保存するなら、
冷蔵庫で保存してください。
菌をやっつけるためには加熱調理をしましょう。
肉類は中心部を75℃を1分以上で加熱することで、
食中毒の菌を死滅させることができます。
夏に多い感染症を知って、予防対策をしっかり行い、
健康的に夏を過ごすようにしましょうね。