花粉症と診断されたら気をつけることは何ですか?日常で手軽に出来る花粉症の予防と対策
花粉症と診断されたら
もし花粉症と診断されたら、当然お薬を使ったり、
鼻の粘膜をレーザーで焼くなどの治療が考えられますが、
症状を悪化させないために、花粉をよせつけない工夫や
免疫力をあげる生活や食事など自分でできる事が沢山あります。
徹底的に掃除、洗濯をする
まずは、部屋を徹底的に掃除しましょう。
・フローリング
→ 花粉やほこりが飛び散りやすいので、
先にモップや濡れ雑巾でふいてからゆっくり掃除機をかけましょう。
・じゅうたん
→ できれば毎日、ゆっくりとタテヨコに掃除機をかけましょう。
もしそれでもおさまらない場合は、思い切ってどけてしまいましょう。
・ブラインド
→ ゴム手袋の上に洗剤を染み込ませた軍手をはめて、スラットの隙間に指をいれそっと拭き取りましょう。
・カーテン
→ 意外に盲点です。定期的に洗濯をしましょう。
・部屋の四隅
→ ほこりがたまりやすいので、掃除機と濡れ雑巾やモップで丁寧に掃除しましょう。
・洗濯物や布団
→ 布団干しカバーや物干しカバーをつかって、花粉をシャットアウトして干しましょう。
取り込むときは、カバーをよく拭いてから室内へ。もし、外に干せない場合は、扇風機と除湿機、もしくは換気扇をまわして、お風呂場に干しましょう。
ベッドや布団は、掃除機をかけましょう。
花粉の侵入を防ぐ (家)
せっかく掃除をしても、室内に花粉が入ってきてしまえば、元の木阿弥です。
玄関から中に入れないように、ここで防ぎましょう。
1.玄関の外で洋服や髪の毛をよく払いましょう。
2.帰宅したらすぐに、玄関でコロコロ(粘着テープ)などを使って衣服の表面についている花粉を取り除きましょう。
3.できれば、玄関そばで服を脱いで、一箇所にまとめておいておきましょう。
4.花粉は、衣服から離れるとゆっくり落ちてゆくため、玄関の足元に空気清浄機を置きましょう。
5.空気清浄機を室内に置く場合は顔の高さに、ベッドルームでは、布団のそばに置くと目や鼻の吸い込みがカットされるので効果的です。
また、まめにフィルターを掃除して、空気を汚さないようにしましょう。
花粉の侵入を防ぐ (体内)
症状を軽減するためには、体内に花粉を侵入させないことが大事なのは
言うまでもありません。
1.花粉や菌の吸入を防ぎ、保温や保湿も兼ねて花粉症用マスクを着用しましょう。濡れたガーゼなどを挟むとより効果的です。
2.めがねやサングラス、できれば花粉用のサングラスをかけましょう。
3.頭髪などに花粉がつくのを防ぐために、帽子をかぶりましょう。髪の毛が長い人は、束ねたほうが花粉の付着が少なくてすみます。
4.上着などは、表面のツルツルしたものを着用しましょう。
5.衣類には、静電気防止剤や柔軟剤を使って、花粉がつくのを防ぎましょう。
6.家に帰ったら軽く洗眼や目薬で、目に付着した花粉を取り去りましょう。
7.思い切って、お風呂に入ってしまいましょう。髪にからみついた花粉もとれるし、鼻づまりも解消できます。
花粉症を押さえ込む生活習慣や食事
花粉症自体、体内の免疫機能のバランスが狂っておこってしまうものです。
免疫力をあげ、免疫機能を正ししてあげれば、花粉症を軽減できます。
症状を悪化させたいために取り過ぎないほうがよいもの(事)
・肉、卵、魚卵などの高タンパク食品
→ 食べ過ぎると、消化酵素の分泌が間に合わず、充分に分解されないまま腸に届き、結果異物とみなされ、抗体が増える。
・ファストフードや加工品など高カロリーの食べ物
→ 栄養素のバランスが崩れてしまう。
・甘いものや冷たい食べ物
→ 体を冷やし血行を悪くして症状が悪化する。
・アルコール・タバコ・刺激物
→ 鼻の粘膜を刺激したり、毛細血管を広げてうっ血や充血をおこしてしまう。
症状を悪化させたいために避けたほうがよいこと
・温度変化
→ 鼻の粘膜が刺激を受ける。(マスクで緩和できる)
・睡眠不足
→ 自立神経失調気味になり、症状が悪化する場合がある。
・心身の疲労やストレス
→ 自立神経失調気味になり、症状が悪化する場合がある。
症状を緩和する食べ物
・目の症状
→ 菊花、クコの実
・鼻水・鼻づまり
→ ねぎ、生姜、くず、ペパーミント
・咳(気管支)
→ しそ、大根、百合根
特に花粉症によいと言われるもの
・緑黄色野菜全般
→ 免疫力を高めるビタミン、ミネラルや、腸内環境を整える食物繊維も豊富。
・魚介類(特に青魚)
→ 魚に含まれるEPAやDHAには、免疫の働きを正常にして、アレルギー症状を抑える働きがある。
・きのこ類
→ きのこ類に含まれるビタミンB1・B2・B6は、免疫機能を向上。しいたけや姫マツタケにはビタミンDも豊富に含まれる。また、β―Dグルカンが免疫機能の正常化に効果大(アガリクス茸などが有名)。ビタミンB群は水に溶けやすいため、鍋料理や汁物がお薦め。
・しそやしその葉エキス
→ アレルギー症状を抑え、免疫機能の働きを正常に戻す働きがある。α―リノレン酸は、悪玉コレステロールも減少させる。ポリフェノールも豊富。
・ふき
→ ふきに含まれるフキノール酸が花粉症に効果あり。
・わさび
→ イソチオシアン酸アリルというにおい成分が、花粉症のタンパク質成分と結合し、無害化する。また、つんとした臭いも、鼻づまりに効果あり。
・納豆
→ でんぷん分解酵素のアミラーゼ、タンパク質分解酵素のプロテアーゼ、繊維質分解酵素のセルラーゼ、中性脂肪分解酵素のリバーゼなどが花粉症改善に効果あり。ナットウキナーゼによる血流の改善も、鼻粘膜の修復を早める。
・ヨーグルト
→ 乳酸菌による整腸作用が免疫機能を正常にするのに有効。
・べにふうき茶(紅富貴茶)
→ メチル化カテキンというアレルギー抑制成分が豊富。
・バラ科の甜茶(てんちゃ)
→ バラ科の甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールは、ヒスタミンの放出を抑える働きがある。アトピーなどのアレルギー症状にも効果あり。
・グァバ茶
→ グァバには、ヒスタミンの放出によるアレルギー症状を抑える働きがある。お茶より、実の方が効果が高い。
・エルダーフラワー&ローズヒップティー
→ エルダーフラワーは炎症、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、頭痛に菊インフルエンザ特効薬と言われている。ビタミンCを豊富に含み、粘膜や毛細血管の炎症を抑えるローズヒップをブレンドすると、より効果的。
・バラの花エキス
→ 抗アレルギー作用が高い。
・プロポリス
→ ヒスタミンの過剰放出を抑える。殺菌作用や抗酸化作用。抗ウイルス作用もある。蒸気に加えて吸入したり、直接鼻などに塗るのが効果的。
・ポリフェノール
→ ワインやチョコレート、しそなどに含まれるポリフェノールは、抗アレルギー作用と、免疫機能の正常化に効果がある。