秋にも花粉が飛ぶ?その鼻水やくしゃみは風邪ではなく、秋の花粉症かもしれません
秋にも花粉が飛ぶ?
冬の終わりから春にかけて、スギ花粉が飛散し、
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状に
苦しむ人は多いと思います。
花粉症の患者数は、年々増加の一途をたどり、
現在は2000万人以上、
5人に1人が花粉症と言われています。
花粉症は、大体2月から4月まで注意すれば良いと
思っていませんか?
確かに、スギ花粉は2月から4月に飛んでいますが、
花粉症の原因はスギ花粉だけではありませんし、
花粉が飛散するのは春だけではありません。
あまり知られていませんが、秋も花粉が飛び、
花粉症の症状が出ることがあるんです。
秋に飛ぶ花粉の代表的なものは、
ブタクサやヨモギなどのキク科の植物です。
ブタクサやヨモギの花粉は、
毎年8月から10月にかけて飛んでいます。
スギ花粉の季節は、花粉症対策を徹底していても、
秋は花粉症対策を行わず、
くしゃみや鼻水等の症状が出ても、
「風邪」と思い込んでいる人が結構多いんです。
その症状は秋の花粉症かも?
スギ花粉による花粉症も
ブタクサやヨモギなど秋の花粉症も、
基本的にアレルギー反応によるものですので、
症状は変わりません。
ただ、花粉症を風邪の症状と勘違いして、
何の対策も行わないと、花粉症が悪化してしまいます。
花粉症か風邪か迷うときには、
日本医科大学耳鼻咽喉科の大久保教授が挙げる
6つのチェックポイントを参考にしてみましょう。
①透明でサラッとした鼻水が出る
②1週間以上、くしゃみや鼻水が続いている
③目のかゆみがある
④くしゃみが止まらないことがある
⑤熱があっても微熱程度で高熱ではない
⑥晴れた日に、より強く症状が出る
これら6つのチェックポイントのうち、
3つ以上に当てはまったら
秋の花粉症の可能性があるそうです。
3つ以上に当てはまったら、皮膚科を受診して、
自分のアレルゲンが何かを検査してみると良いでしょう。
秋の花粉症対策
気象予報士の三ヶ尻氏によると、
今年は9月10月と全国的に気温が高く、
降水量も多いことが見込まれるため、
通常は9月にピークを迎えるはずのブタクサの花粉飛散が
10月にずれ込む見通しで、例年よりも花粉の飛散期間が
長期化することが予想されるとのことです。
秋の花粉症の予防対策として、
マスクの着用や手洗いうがいなどの
基本的なものを行う以外に、
秋の花粉症の主な原因となるブタクサの
花粉飛散の特徴を知っておくと良いでしょう。
ブタクサは、晴れた日に花粉が多く飛散します。
また、早朝から午前中にかけて
花粉をたくさん飛ばしますので、
晴れた日の午前中はブタクサが生えているような
公園や土手でのジョギングやウォーキングは
避けたほうが良いでしょう。
秋にも花粉が飛ぶこと、
花粉症の症状が出ることを認識して
症状がひどくならないように、
花粉症対策をしっかり行っていきたいですね。