イカ好きに朗報!イカの内臓には中性脂肪やコレステロールを下げる効果があった
イカの思わぬ効果!肝臓脂質を下げる
イカといえば、珍味の一つで駄菓子になったり、
塩辛になったり、刺身になったり、
中身にご飯を詰めたり(いかめし)と美味しいですよね。
イカには、疲労を回復させる成分であるタウリンが
含まれている事から、疲れ気味の体を回復させる効果もあります。
その美味しいイカに、中性脂肪やコレステロールなどの肝臓脂質を
下げる効果があるという嬉しいニュースが発表される事になりました。
富山湾特産ホタルイカやスルメイカの内臓が健康に効果あり!
肝臓脂質を低下させる効果があるとされているのは、
富山湾特産のホタルイカやスルメイカの内蔵です。
富山短大の竹内教授と香川大農学部、
県農林水産総合技術センターが共同研究して解明しました。
研究は、生後4週間のラット40匹を
5グループに分けて行われました。
それぞれのラットのグループに
①通常の餌
②通常の餌にホタルイカの全体を混ぜたモノ
③餌にホタルイカの内蔵を混ぜたモノ
④餌にホタルイカの内蔵を取り除いた部分を混ぜたモノ
⑤スルメイカの内臓を粉末にして餌に混ぜたモノ
これらを、ラットのグループに食べさせて、2週間飼育して、
血液中のコレステロールと肝臓に含まれる中性脂肪を測定しました。
イカの内臓を食べさせたラットから中性脂肪やコレステロールが大幅減!
実験の結果は、通常の餌を食べさせたラットに比べて、
ホタルイカ全体や、スルメイカの内臓を食べさせたラットにおいては、
中性脂肪が25%も減少、コレステロール値は、
スルメイカの内臓を食べたラットだけが、なんと20%も減少していました。
一方で、スルメイカの内臓を取り除いた部分を与えたラットには、
中性脂肪も、コレステロール値の減少はありませんでした。
これにより、富山短大の竹内教授らの研究グループは、
「イカの内臓には中性脂肪やコレステロールを下げる効果がある」
と結論づけました
竹中教授ら研究グループは、ラットの実験結果を元に、
今年の4月からは人間を使った実験に入るそうです。
同教授は、研究が進めば、将来はイカの内臓を医薬品にも
利用できるのではないか?とコメントしています。
成人病の恐怖に悩まされている中高年の救いの神は、
他ならぬイカになるのかも知れませんね。
ダイエットにも効果大!身近なイカの「イカ」した効果
イカは身近な食材ですが、意外にも低カロリーで高タンパク、
高ミネラルという、海の食材の王様と呼ばれています。
特に、前述したタウリンは疲労回復ばかりでなく、
脂肪を燃焼させて、体内のエネルギーの消費を増やすダイエット効果もあります。
ですが、ただ、漫然とイカを食べればよいという訳でもありません。
イカにも部位により、タウリンが多く含まれている部分と、
そうではない部分があるからです。
イカのタウリンを摂取したいなら、ゲソを和え物で食べると良い
タウリンは、イカの体の一番動く部分に集中して存在していて、
そのゲソにも多く含まれています。
しかし、タウリンには加熱に弱いという弱点がありますから、
あまり火は加えず、酢の物にするとタウリン摂取に効果的です。
美しい肌を作る効果があるイカ!
イカには、フィッシュコラーゲンと呼ばれる美肌成分も含まれ、
また非常に吸収力が高い事でも知られます。
こちらのフィッシュコラーゲンは、
イカの胴体部分に多く含まれていますが、一つ注意点があります。
それは、皮をむかずに加熱する事です。
加熱する事で、イカの身は柔らかくなり、
素早く人体に吸収されます。
また、イカの身が硬い時には、イカの皮に切れ目をいれてから
牛乳に浸しておく事で、イカの身が柔らかくなる効果もあります。
お薦めなのは、ジャガイモとイカの煮物です。
ジャガイモにはビタミンCが含まれ、肌の代謝を助けます。
できれば、イカの肝も一緒に加えれば、
栄養バランスも各段に良くなります。
美味しくて、安く、体にも嬉しい効果のあるイカ、
料理の工夫でより多く食卓に上げて健康増進に役立てましょうね。