インフルエンザが流行する前に、インフルエンザに関する正しい知識を身につけましょう。
インフルエンザと風邪の違いは?
毎年冬になると日本各地で大流行するインフルエンザですが、
流行を前にインフルエンザの知識を
きちんとおさらいしておきましょう。
まずは、インフルエンザと風邪の違いについてです。
インフルエンザと風邪って何が違うんでしょうか?
最初に症状の違いを見てみましょう。
インフルエンザは38℃を超える突然の発熱や頭痛、
筋肉痛や関節痛、全身倦怠感、咳などが主な症状ですが、
風邪は喉の痛みや鼻水、鼻づまりが初期症状として現れ、
その後咳や痰が出てくるようになります。
熱は風邪の場合、38℃を超えることはあまりありません。
インフルエンザも風邪も1週間程度で自然に回復しますが、
インフルエンザは重症化することもあり、
肺炎や脳症などを併発して命に関わることもあるんです。
インフルエンザは病院を受診すべき?
インフルエンザになった場合、
病院を受診するべきかどうか迷いませんか?
インフルエンザも重症化しなければ、3~4日で高熱は下がり、
1週間~10日程度で自然に回復します。
自然に回復するなら、高熱の中わざわざ外出して、
病院を受診するのは億劫だと思うかもしれませんが、
インフルエンザになったら、
できるだけ早く受診したほうが良いでしょう。
なぜなら、抗インフルエンザ薬のタミフルやリレンザは、
発症してから48時間以内に服用しないと
意味がないからです。
インフルエンザを発症して、
2~3日自宅で様子を見ていたけど、
やっぱり辛いからタミフルを飲みたいと思って受診しても、
タミフルを処方してもらうことはできません。
また、自宅静養の場合、
高熱を下げようとして市販の解熱剤を
服用することがあると思いますが、
市販の解熱剤の一部はインフルエンザに関連した
脳症の発症リスクを高めると言われていますので、
自己判断での服用は避けるべきです。
インフルエンザは、学校や幼稚園では出席停止になりますし
会社でも出勤停止にしているところが多いですので、
インフルエンザと思われる症状が出たら、
すぐに病院を受診して、
きちんと診断してもらうようにしてください。
インフルエンザの予防法は?
インフルエンザにかからないようにするためには、
予防接種が最も効果的です。
もちろん、予防接種を受けたからといって
「100%インフルエンザにかからない」
と言うわけではありませんが、予防接種をしておけば、
感染のリスクはグッと下がりますし、
感染しても軽症で済むことがわかっています。
インフルエンザのワクチンは、
毎年10月頃から接種が可能となりますが、
ワクチンの効果は半年ほど持続しますので、
本格的な流行が始まる前の11月ごろに
接種すると良いでしょう。
また、日ごろの手洗いうがいも大切ですし、
人ごみに行く時はマスクを着用すようにしましょう。
マスクはもったいないからと言って、
数日間連続で使用するのはやめましょう。
外出から帰ってきたマスクには、
インフルエンザウイルスやそのほかの菌が
多数付着していますので、
外出から帰ったらすぐに捨てて、
翌日はまた新しいマスクを使うようにしてください。