カルシウムとビタミンD、2分間の片足ジャンプで骨密度を上げましょう!
骨密度って何?
「骨粗しょう症にならないために、骨密度を上げましょう」、
これはよく耳にする言葉ですよね。
でも、骨密度って一体なんでしょうか?
いまいち具体的には知らない、
よくわからないという人も多いと思います。
骨密度とは、骨がどれだけ丈夫なのかを表すものです。
骨の密度が高く、隙間なくギュッと詰まっている骨であれば、
その骨は丈夫ですから骨折しにくいですよね。
逆に、骨の密度が低く、骨の中身がスカスカ立ったら、
その骨は少しの衝撃でポキッと折れてしまいます。
骨密度の正常値は、
成人(20~44歳)の平均値をもとにしていて、
この平均値を基準として、基準の80%以上であれば、
正常、70~80%だと骨量減少で要注意、
70%未満だと骨粗しょう症と診断されます。
骨密度の測定はDXA(デキサ)法や超音波法、
MD法などがありますが、
いずれも痛みを感じずに簡単に短時間で計測できますので、
病院で検査を受けてみてはいかがでしょうか。
骨密度を上げるにはカルシウムとビタミンD
骨密度は骨折しにくい体を作るための指標として
欠かせないものですが、
骨密度を高くするにはどうしたら良いのでしょう?
まずは、カルシウムとビタミンDを取りましょう。
先ほど、骨はコラーゲンとカルシウムから
できているとお話しましたよね。
体内のカルシウムは、骨と血液中に存在しています。
もし、血液中のカルシウム濃度が過剰になれば、
余分なカルシウムは骨に貯蔵されますので、
骨が丈夫になります。
逆に血液中のカルシウム濃度が低くなれば、
骨に溜めておいたカルシウムが溶け出して、
血液中の不足分を補うのです。
ですから、カルシウムを十分に取ることで、
カルシウムが骨に貯蔵され、骨が丈夫になるのです。
また、ビタミンDは骨代謝に関わっている栄養素ですし、
カルシウムの吸収を促進する効果もありますので、
骨密度を上げるためには欠かすことができない栄養素なんです。
2分間の片足ジャンプで骨密度がアップ
また、運動をすることでも骨に刺激を与えて、
骨細胞の代謝が活発化し、骨密度を上げることができます。
でも、運動する時間がない、運動が苦手という人もいますよね。
そんな人に朗報です。
1日たった2分の片足ジャンプをするだけで、
骨密度がアップするという研究結果が出たんです。
イギリスのラフバラー大学の研究チームは65~80歳の男性34人に、
食生活やそのほかの生活習慣は変えないまま、
毎日片足ジャンプを2分間してもらうことを1年間続けました。
その結果、骨密度がアップしていることがわかったんです。
通常は加齢と共に骨密度は低下していきますが、
この実験では毎日片足ジャンプを2分間するだけで、
骨密度がアップしていますので、驚くべき結果ですよね。
これなら、運動が嫌いな人でも忙しい人でも、
毎日続けることができます。
骨粗しょう症は、
閉経後の女性は一気に進行することがありますので、
日ごろから栄養と2分間の片足ジャンプで、
骨密度を上げるようにしていきましょう。