ネズミが病気の原因に?ネズミが媒介する病気をちゃんと知りましょう。
ネズミが媒介する病気=サルモネラ菌食中毒
あなたの家にネズミが侵入することはありませんか?
ネズミというと、
自然が多い田舎の家に侵入することが多いと思われがちですが、
都会のビルや繁華街でも見かけることが増えましたので、
田舎だけでなく日本全国どこでも注意しなければいけない害獣です。
ネズミは家の中の食べ物を荒らしたり、
壁やコード類を傷つけたりするだけではなく、
病気を運んできますので厄介なんです。
ネズミが媒介する病気といえば、
「黒死病」と呼ばれたペストが有名ですよね。
ペストは現代の日本ではほとんど発生するリスクがないから大丈夫
と安心してはいけません。
確かに、ペストの発生リスクは低いかもしれませんが
ネズミが媒介する病気はそれだけではないのです。
ネズミが媒介する病気の1つに
サルモネラ菌による食中毒があります。
ネズミはサルモネラ菌を持っています。
そして、そのサルモネラ菌を持っているネズミが
家の食べ物を漁ると、食べ物にサルモネラ菌が付着します。
そして、サルモネラ菌に汚染された食べ物を人が食べると、
サルモネラ菌が原因の症中毒になってしまうのです。
ネズミが媒介する病気=鼠咬症
ネズミが媒介する病気には鼠咬症もあります。
鼠咬症とはネズミに咬まれることで、
鼠咬症スピリルムやストレプトバチルスという菌に
感染して発症します。
鼠咬症を発症すると、傷口が潰瘍になり、
手足の内側や関節部分に発疹が出ます。
さらに、39度前後の高熱が出て、
頭痛や悪寒、筋肉痛などの症状が数日おきに繰り返されます。
抗生剤の投与など適切な治療を受ければ、予後は良好ですが、
重症化すると肺炎や髄膜炎を引き起こすこともあります。
ネズミが媒介する病気=ツツガムシ病
ネズミが媒介する病気の3つ目は、ツツガムシ病です。
ツツガムシ病とは、リケッチアという微生物が原因の病気ですが、
リケッチアはツツガムシというダニに生息していて、
そのツツガムシをネズミが運んでくるのです。
リケッチアに汚染されたツツガムシに刺されると、
38~40度の高熱が続き、
体幹部に発疹が出るなどの症状が現れますが、
早期に適切な治療を受ければ、予後は良好な病気です。
ネズミが媒介する病気=レプトスピラ症
ネズミが媒介する病気で、
現在の日本で発症する可能性があるものの中で
もっとも怖いのがレプトスピラ症です。
ネズミの排泄物にはレプトスピラ菌が含まれていて、
水や土壌を介して人に感染します。
レプトスピラ菌に感染すると、
発熱や頭痛、悪寒、倦怠感などの症状が現れます。
そして、重症化すると、
黄疸が出て多臓器不全に陥り(ワイル病)になって
死に至ることもあるんです。
ワイル病に至るリスクは10%程度、
そしてワイル病の致死率は20~30%と高いですので、
レプトスピラ症は恐ろしい病気なんです。
ネズミはこれだけの病気を運んでくる害獣ですので、
もし自宅にネズミの気配を感じたり、ネズミの糞を発見したら、
できるだけ早くネズミを駆除するようにしましょう。