お酒が原因で顔色が変わる?お酒による顔色の変化について知りましょう。
アルコールで顔が赤くなるのはなぜ?
日本人はお酒を飲むと、顔が真っ赤になる人が多いですよね。
なぜ、お酒を飲むと顔が赤くなるか知っていますか?
「お酒を飲むと血行が良くなるからじゃないの?」
と思うかもしれませんが違うんです。
お酒を飲んで顔が赤くなるのは、
血行が良くなるからではありません。
アセトアルデヒドという物質のせいなんです。
アルコールは肝臓で分解されますが、
アルコールはアセトアルデヒドという物質に分解されます。
そして、さらに酢酸に分解されるのですが、
アセトアルデヒドから酢酸への分解能力が低いと、
血中のアセトアルデヒドの濃度が高くなります。
アセトアルデヒドは毒性がある物質ですから、
その影響で顔が赤くなってしまうんです。
また、顔が赤くなると脈拍数が上がったり、
頭が痛くなったり、吐き気がする時もありますよね。
これらの症状も毒性があるアセトアルデヒドのせいなんです。
アセトアルデヒドの分解能力が高い人は、
アセトアルデヒドの血中濃度がすぐに下がりますから、
お酒を飲んでも顔は赤くならないし、
そのほかの症状も出にくいのです。
飲酒後に顔が蒼白になったら注意!
お酒を一気に飲みすぎると、
普段はお酒に強い人でも顔が赤くなります。
そこからさらに飲むと、赤かった顔が一気に蒼白になって
血の気が引いてくることがあります。
そうなったら要注意です。
飲酒していて、顔色が蒼白になったら、
急性アルコール中毒になっているかもしれないんです。
急性アルコール中毒の症状は、
意識障害や体温の低下、血圧低下などです。
体温が下がり、血圧が低下すれば、全身の血行が悪くなります。
そうなると、顔から血の気が引いて、顔面蒼白になるのです。
さっきまでお酒をぐびぐび飲んでいたのに、
泥酔状態になった後、一気に顔面蒼白になったら、
急性アルコール中毒の可能性が高いですので、
すぐに病院に連れて行くようにしましょう。
浅黒い顔色になってきたら危険!
アルコールを毎日のように習慣的に飲んでいる人、
しかもその量が多い人が、
「最近、顔色が浅黒くなってきたなぁ」と思ったら、
アルコール性肝炎を発症してる可能性があります。
肝臓が悪いと黄疸が出るのは有名ですよね。
それ以外にもうっ血性の紅斑も出てきます。
黄疸というと黄色、紅斑は赤というイメージですが、
元々体調が悪い中で、黄疸や紅斑が出てくると、
どす黒く見えたり、
一見日焼けしたように浅黒く見えるんです。
ですから、「最近、日に焼けたかなぁ?」と思ったり、
肌の色が黒くなったように感じたら、
あなたのアルコール摂取量を振り返ってみましょう。
ビール500ml以上に相当する量を毎日のように飲んでいるなら、
アルコール性肝炎の可能性がありますので、
すぐに医療機関を受診して検査を受けてください。
アルコールに関わる顔色は赤、蒼白、黒といろいろありますが、
どれも体には良くありません。
お酒による顔色の変化には注意してくださいね!