イメージ画像

耳掃除のしすぎはNG?耳垢の役割と耳掃除について知りましょう。




耳垢の役割

160412-1

耳垢と聞くと、「汚い」、「不要なもの」、
「すぐに取り除いたほうが良いもの」
というイメージを持っているかもしれませんが、
そんなことはないのです。

耳垢は健康維持のための3つの役割を担っているのですよ。

耳垢の役割の1つ目は、細菌や真菌の発生を抑えることです。

耳垢は酸性ですから、
細菌や真菌の発生を抑える抗菌効果があり、
耳から細菌や真菌が侵入するのを防いでくれています。

2つ目の耳垢の役割は、殺菌作用があることです。

耳垢は、タンパク質分解酵素を含んでいますので、
耳から侵入しようとする細菌を分解して殺してくれるのです。

3つ目の役割は、外耳の皮膚の保護です。

耳垢には脂肪分が含まれていますので、
耳垢が外耳に付着することで、外耳の皮膚を保護し、
乾燥から守ってくれるのです。

耳垢の取りすぎには注意!

130718-9

耳垢はただ汚いというわけではなく、
健康維持のために重要な役割を担っています。

また、基本的に耳垢は自然と外に出てくるものですから、
そこまで頻繁に耳垢を掃除する必要はないのです。

でも、あまりに溜め込みすぎると、耳垢塞栓となって、
外耳が耳垢でふさがれてしまうことにもなりかねませんので、
ある程度の掃除は必要になります。

ただ、耳垢を取りすぎると、
外耳の殺菌・抗菌作用がなくなりますから、
細菌が侵入して炎症を起こしやすくなり、
慢性外耳炎になる可能性があるんです。

また、耳かきで鼓膜や外耳を傷つけて、
そこから中耳炎を引き起こすケースもありますので、
耳垢の取りすぎには注意が必要なのです。

また、耳かきをする時は、
外耳から1センチ以上は綿棒を入れないように
気をつけましょう。

耳掃除が気持ちよい理由

130708-8

耳垢の取りすぎは良くないことはわかっても、
耳掃除をすると気持ちよいから、
ついつい頻繁に耳掃除をしてしまうという人もいますよね。

耳掃除をすると、なぜ気持ちよいのでしょう?

それは、迷走神経を刺激するからです。

耳の入り口には迷走神経がありますが、
迷走神経を刺激するとリラックス効果がありますので、
耳掃除をすると気持ちよさを感じるのです。

ただ、迷走神経は内臓にも関与していますので、
耳掃除をして迷走神経を刺激すると、
リラックスすると同時に咳が出て、
思わず咳き込んでしまうこともあるんです。

耳掃除をして咳き込んでしまう時は、
いったん耳掃除を止めて、
落ち着いてから再開するようにしてください。

そのまま耳掃除を続けると、さらに咳が悪化したり、
外耳を傷つける可能性があります。

毎日のように耳掃除をしている人は、
今日から1週間に1回から1ヶ月に1回程度に、
耳掃除の回数を減らすようにしてくださいね。





タグ



2016年4月12日 | カテゴリー:目・耳

あわせて読みたい関連記事