ジッとしていられないのは発達障害のせい?発達障害の3つの種類を知りましょう!
発達障害=自閉症スペクトラム
発達障害という障害があることは知っていますか?
発達障害という言葉が広く知られるようになったのは、
21世紀になってからかもしれませんね。
それまでは、発達障害という障害があることは
あまり知られていなくて、
発達障害の子供は「変わった子」とか
「しつけができていない子」のように思われていました。
でも、発達障害は性格やしつけの問題ではなく、
先天性の脳機能障害の1つなんです。
発達障害の3つの種類をご紹介します。
1つ目は、自閉症スペクトラムです。
自閉症スペクトラムは
広汎性発達障害とほぼ同義語として使われていて、
自閉症やアスペルガー症候群などが含まれています。
自閉症スペクトラムの特徴的な症状は、
社会性や対人関係の障害とコミュニケーションの障害、
行動や興味の偏りの3つです。
自閉症は言葉の発達が遅く、
知的障害(精神遅滞)を併発しているものが多いですが、
アスペルガー症候群は知的障害はなく、
社会性や対人関係の障害と行動・興味の偏りが
主な症状になります。
発達障害=注意欠陥多動性障害
発達障害の2つ目は、注意欠陥多動性障害です。
この注意欠陥多動性障害は「ADHD」と言ったほうが
馴染みがあるかもしれませんね。
注意欠陥多動性障害の特徴的な症状は、
注意力の欠如と多動性、衝動性の3つです。
注意力の欠如とは、注意力が散漫になったり、
集中力を保つことができないため、忘れ物が多かったり、
時間を守れなかったり、ケアレスミスが多い、
人の話を聞いているように見えなかったりします。
多動性は、ジッとしていられずに、
常にソワソワしていたり、モジモジしていたりする症状です。
授業中にジッと座っていられずに
イスから立ち上がって教室を歩き回ったり、
教室の外に出てしまう子どもは、
この多動性の症状によるものなんです。
そして、衝動性は順番を守れなかったり、
頭で考える前に手が出てしまったりすることですね。
発達障害=学習障害
最後に、学習障害(LD)について説明します。
学習障害とは知能指数などは全く問題がなく、
むしろほかの子よりも成績が良いことがあるのですが、
ただ「書く」、「読む」、「計算する」などの
勉強に関する1つのスキルが
苦手で困難であるという障害です。
学習障害の小学校中学年になると、
本人はどんなに頑張っても成績が急降下しますし、
周囲の大人が学習障害であることを理解してあげないと、
「ただの勉強嫌い」とみなされてしまいます。
そうすると、子供は勉強に対する意欲を失ったり、
自信をなくしてしまって、
引きこもりや不登校になることも少なくありません。
発達障害の3つの種類をご紹介しましたが、
自閉症スペクトラムも注意欠陥多動性障害も学習障害も、
決して珍しい障害ではありませんし、
周囲の大人が正しく理解して、適切な療育を受けさせることで、
日常生活を送るのが可能になることもありますので、
まずは発達障害に関する正しい知識を持つことから
始めるようにしましょう。