大豆はイソフラボンだけじゃない。レシチンの驚くべき健康パワーとは?
大豆パワーはイソフラボンだけじゃない!
日本伝統の食材であり、
健康食品として知られる大豆ですが
大豆の健康パワーとして一番最初に思い浮かぶのは、
大豆イソフラボンだと思います。
大豆イソフラボンは、乳がん予防に効果がありますし
更年期障害の軽減や骨粗しょう症予防、
抗酸化作用によるアンチエイジング効果もあるので、
イソフラボン摂取のために、
豆腐や豆乳などの大豆製品を積極的に
食べている人も多いのではないでしょうか?
でも、大豆の健康パワーは
イソフラボンだけではありません。
大豆には、
レシチンという優れた栄養素も含まれているんです。
レシチンの効能とは?
大豆に含まれている成分のレシチンには、
主に4つの効能があります。
1つ目はコレステロール値を下げ、
動脈硬化を予防することです。
レシチンは、リン脂質の一種ですが、
水と油を結びつける乳化作用があるため、
動脈硬化の原因物質である血液中のコレステロールを引き寄せ
コレステロールが血管に付着することを防いでくれるのです。
2つ目は、脳を活性化する効果があることです。
レシチンには、コリンという成分が含まれていますが、
このコリンは脳内でアセチルコリンに変化します。
アセチルコリンとは、脳内の神経伝達物質ですので、
アセチルコリンが増えると脳が活性化し、
思考力、記憶力、集中力が増します。
そのため、アルツハイマー病の予防や
老化による記憶力低下など、
認知症予防にも効果があるのではないかと言われています。
3つ目が、肝臓をサポートすることです。
上記で述べたとおり、
レシチンには乳化作用がありますので、
脂肪肝を予防してくれますし、
肝臓の働きを助ける脂溶性ビタミンのビタミンAや
ビタミンEの吸収を促進する働きがあります。
4つ目が、アンチエイジングです。
レシチンは、
体の細胞膜を構成している成分でもあります。
細胞膜は必要な栄養素を取り込み、
老廃物を排出させる役割があり、
レシチンを十分に摂取することで、
細胞膜の働きを正常に保ち、
体の老化を防止することができます。
また、リン脂質のレシチンは、
肌をみずみずしく保つ作用もあります。
1日に必要なレシチンを摂るには
上記のようなレシチンパワーを実感するためには、
1日に1g~5g程度のレシチンを摂取する必要があります。
大豆に含まれるレシチン量は、全体の0.1%です。
そのため、5gのレシチンを摂取しようと思ったら、
5kgの大豆を食べなくてはいけません。
これは、ちょっと厳しいですよね。
卵黄にもレシチンは含まれていますが、
コレステロールが高いので、
卵黄からレシチンを摂ることは、おすすめできません。
レシチンを必要量摂取するためには、
大豆や大豆製品を積極的に食べることに加えて、
サプリメントを利用するのが、
効率的で健康にも良いでしょう。