つらい片頭痛・・。片頭痛は放っておかずに、早めに治療を始めましょう。
つらい片頭痛
片頭痛は、頭の片側に
「ズキンズキン」とした脈打つような痛みが起こり、
場合によっては吐き気や嘔吐が伴い、音や光に過敏になり
体を動かすと症状が悪化することがあります。
片頭痛に襲われる頻度は、
月に1~2回から週に2~3回と人によって異なります。
片頭痛は検査しても脳に異常は見られず、
原因はアレルギー反応や喫煙、アルコール類の摂取、
ストレスなど多岐に渡っています。
片頭痛の対処法は、
静かで薄暗い部屋で横になり休むことです。
また、禁酒・禁煙、ストレス発散、食生活の改善など
生活習慣を見直してみるのも良いでしょう。
また、片頭痛の痛みが強いと、
日常生活の妨げになりますので、
早めに医療機関を受診して
治療を始めるようにしてください。
片頭痛は脳に悪影響?
「たかが片頭痛」、
「片頭痛はちょっと我慢すればよい」
と思っていませんか?
それは、大きな間違いです。
デンマークのコペンハーゲン大学の研究によると、
片頭痛の人は、片頭痛がない人に比べて、
脳の白質病変のリスクが68%も高く、
その他の脳の異常や脳の容積変化についても
片頭痛の人はリスクが高いことがわかりました。
この研究者は、
「従来、片頭痛は脳に長期的な影響を与えない
良性疾患と考えられてきたが、
今回の研究で様々な形で片頭痛が脳の構造に
恒久的な変化をもたらす可能性があることを
示唆している」と述べています。
白質病変とは、
脳の血流が悪くなっている状態のことで、
脳卒中のリスクが高いことを示しています。
片頭痛を放っておくと、
脳卒中のリスクが高まるということですね。
片頭痛は脳過敏症候群になることも
片頭痛を放っておくと、
脳卒中のリスクが高まるだけではありません。
脳過敏症候群に移行する可能性もあります。
脳過敏症候群とは、その名前のとおり
「脳が過敏になった状態」のことです。
通常、脳は外部からの刺激(音や光、ストレス等)
を受けて興奮状態になりますが、
脳過敏症候群は外部からの刺激がなくても
脳の興奮状態が続き、耳鳴りやめまい、不眠、
イライラ感などが起こります。
この脳過敏症候群は2010年に初めて報告された病気で、
通常の耳鳴りの治療をしても改善しない厄介な病気です。
片頭痛は早めに治療を
片頭痛は放っておくと、脳卒中のリスクが高まり、
脳過敏症候群になる可能性がある病気ですので、
早めに医療機関を受診して、
治療を始める必要があります。
片頭痛の治療法は、薬物療法が主なものですが、
片頭痛が起こったときに
その痛みを軽減させるものと
片頭痛が起こらないように予防するものの
2種類があります。
医療機関を受診した際には、
片頭痛はいつごろから起こるようになったか、
片頭痛の頻度、頭痛の持続時間、
頭のどの部位が痛むのか、
どのような痛みかなどを伝えると良いでしょう。
片頭痛の痛みが強いと、
日常生活に支障が出ることもありますので、
「たかが片頭痛」と思わずに
しっかり治療するようにしましょう。