「世界最強の野菜」と「世界最弱の野菜」は何か知っていますか?
世界最強の野菜はクレソン!
「野菜は健康に良い」というのは常識ですが、
いろいろある野菜の中でも
どれが一番栄養があるか知っていますか?
アメリカの疾病予防管理センター(CDC)の機関誌に、
健康に重要とされるカリウム、食物繊維、タンパク質、
カルシウム、鉄、チアミン、リボフラビン、ナイアシン、
葉酸、亜鉛、ビタミンA、B6、B12、C、D、E、Kの
17の栄養素が含まれている量をスコア化し、
それぞれの野菜のスコアを比較した研究が
掲載されました。
その研究によると、最もスコアが高い、
つまり栄養豊富な世界最強野菜は
クレソンだったそうです。
ちょっと意外ですよね。
クレソンは、私たち日本人にとって
あまり馴染みのない野菜です。
ステーキの付け合せで見かける程度ですが、
最近ではスーパーでも見かけるようになりました。
クレソンは、ビタミンAやビタミンC、カリウム、
カルシウム、鉄、リンが豊富に含まれているんです。
こんなに栄誉豊富なら、どんどん食べたいところですが
なかなか食べ方が思い浮かばないという人も
多いですよね。
クレソンは、サラダにしてもソテーにしても、
茹でておひたしや和え物にしても美味しいですし、
素揚げにしておつまみとして食べても美味しいですよ!
世界最弱の野菜はきゅうり?
栄養面で世界最強の野菜はクレソンとなりましたが、
逆に世界最弱の野菜は何でしょう?
世界一栄養のない野菜と言われているのは、
きゅうりなんです。
きゅうりは日常的によく食べる野菜ですよね。
きゅうりは90%以上が水分ですし、
カリウムやビタミンCは含まれていますが、
それほど多くはありません。
しかも、アスコルビナーゼという酵素が
含まれています。
このアスコルビナーゼは
ビタミンCを破壊してしまう作用がありますので、
きゅうりは栄養分が少ないだけでなく、
ほかの食品の栄養素まで壊してしまう野菜なんですね。
このため、きゅうりが
「世界一栄養のない野菜」と言われるんです。
きゅうりにだって効能はある!
栄養分も少なく、
ビタミンCを破壊してしまうきゅうりですが、
全く食べる意味がないわけではありません。
きゅうりにだって効能はあるんです!
まずは利尿効果です。
きゅうりに含まれるカリウムと
イソクエルシトリンには利尿効果がありますので、
むくみ予防になります。
またタンパク分解酵素であるプロテアーゼと
脂質分解酵素であるホスホリパーゼが
含まれていますので、
食べ物の消化吸収を助けてくれます。
このほか、きゅうりの苦味成分である
ククルビタシンにはがん予防の効果がありますし、
きゅうりの香り成分であるキュウリアルコールには
リラックス効果があります。
確かにきゅうりには栄養分は少ないですが、
このような効果もありますし、夏野菜であるきゅうりは
体を冷やしてくれる作用もありますので、
栄養が少ないからといって避けるのではなく、
今までと同じように食べるようにしましょう。