油は全部健康に悪い?いいえ、実は健康に良い油もあるんですよ!
健康に良い油があるって本当?
「油=肥満の原因、健康に悪い!」と思っていませんか?
油は確かにカロリーが高く、1gあたり9kcalあります。
でも、太るからといって油を全く取らないと、
肌もカサカサになりますし、
健康のために必要な栄養素が足りなくなってしまいます。
それに、健康に良い油があるって知っていますか?
それは、オメガ9をという不飽和脂肪酸を含む油です。
オメガ9の代表的なものはオレイン酸ですが、
オレイン酸には悪玉コレステロールを減らして、
善玉コレステロールを増やしたり、便秘を解消したり、
肌のハリや潤いを保つのを助けてくれる作用があるんです。
油というと、肥満や生活習慣病の原因と思いがちですが、
オレイン酸を含む油であれば、
悪玉コレステロールを減らして
善玉コレステロールを増やすという働きがありますので、
生活習慣病である動脈硬化を予防してくれます。
また、便秘が解消されれば、
デトックス効果が得られますし、美肌効果もありますので、
オレイン酸はダイエットに向いている油と
言えるかもしれません。
オレイン酸を多く含む油は、
オリーブオイルやキャノーラ油、紅花油などがあります。
オメガ3も健康に良い油
オレイン酸はオメガ9ですが、
オメガ3も健康に良い油なんです。
オメガ3は、αリノレン酸(エゴマ油、アマニ油など)や
EPA、DHAなどです。
EPAやDHAは、魚類に含まれている油です。
オメガ3には、悪玉コレステロールや
中性脂肪を減らす作用があるほか、
血栓を溶かす血液サラサラ効果もあります。
また、理化学研究所の研究で
オメガ3には心臓を保護して、
心機能を改善する作用があることがわかっています。
オメガ3は必須脂肪酸で、
人間が生きていく上で必要な脂肪酸になりますが、
体内で作り出すことができませんので、
エゴマ油やアマニ油、
魚類は意識して積極的に取りたいですね。
健康に悪い油は何
オメガ3やオメガ9は健康に良い油ですが、
健康に悪い油にはどんなものがあるでしょう?
健康に悪い油は、トランス脂肪酸を含むものです。
トランス脂肪酸はオメガ3やオメガ9と逆の効果があり、
善玉コレステロールを減らして、
悪玉コレステロールを増やしますので、
心疾患のリスクを高めてしまいます。
また、アレルギー症状を悪化させたり、
流産や死産を増加させる可能性があると
指摘されています。
トランス脂肪酸を多く含むものは、
マーガリンやラード、ショートニングなどです。
これらの食品は、
できるだけ避けるようにしたほうが良いでしょう。
「油は健康に悪い!」、
「油は太る!」と決め付けるのではなく、
油は種類を選べば健康に良いんです。
もちろん、カロリーは高いですので、
健康に良いからといってドンドン取るのではなく、
カロリーを考えて適量を取るようにしましょう。