加湿器を使っている人は要注意!加湿器病について知りましょう。
加湿器でインフルエンザ予防
冬は空気が乾燥しますが、空気が乾燥すると
鼻や喉の粘膜が乾燥してバリア機能が低下しますので、
ウイルスや細菌が侵入しやすくなり、
風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。
また、インフルエンザウイルスは、乾燥した環境を好みます。
乾燥した環境だと、
インフルエンザウイルスは空気中で長く生きられるため、
冬にインフルエンザが流行するのです。
鼻や喉のバリア機能が低下すること、
インフルエンザウイルスが乾燥した環境を好むという2つの理由で、
空気が乾燥する季節は
インフルエンザに注意しなければいけないのですが、
空気の乾燥を防ぐためには、どうしたら良いのでしょう?
最近、よく使われているのが加湿器です。
使っている人も多いのではないでしょうか?
エアコンの暖房を使いますので、
冬の室内は屋外よりも湿度が低くなりやすいのです。
加湿器を使うことで室内の湿度を調整することができます。
実際に、湿度を上げるとウイルスの生存率が下がりますので、
加湿器を使うことはインフルエンザ予防に効果があります。
加湿器で肺炎に?
でも、このインフルエンザを予防できる加湿器を使うことで、
病気にかかることがあるんです。
加湿器を使うことでかかる病気を「加湿器病」と呼んでいます。
加湿器はその性質上、どうしても水分が溜まりやすいですよね。
つまり、加湿器周辺は常に高湿度の状態になります。
そうすると、カビや微生物が発生しやすくなるんです。
そして、加湿器に発生したカビや微生物は、
加湿器から発せられた蒸気と一緒に室内に広がります。
それを吸い込むと、アレルギー症状が起こるんです。
これが加湿器病です。
加湿器病の正式名称は、過敏性肺炎です。
過敏性肺炎になると、咳や発熱、
呼吸困難など風邪に似たような症状が起こります。
加湿器はこまめに掃除を
加湿器病である過敏性肺炎はアレルギー症状ですので、
風邪薬を飲んでも治るわけではありません。
アレルギーの原因である加湿器のカビや微生物を除去しなければ
過敏性肺炎は治りません。
ですから、加湿器を使っている人は加湿器をこまめに掃除して、
カビや微生物の発生を防ぎましょう。
特に超音波式の加湿器を使っている人は要注意です。
超音波式の加湿器は、
タンク内の水をそのまま細かい粒子にして室内に飛ばすため、
カビや微生物が広がりやすいのです。
超音波式の加湿器を使っている人はこまめな清掃を心がけ、
既に加湿器病の疑いがある人は超音波式ではなく
気化式やスチーム式に変えたほうが良いでしょう。
加湿器病をほうっておくと慢性化して、
肺が繊維化して、呼吸機能が低下し、
常に呼吸困難が出てくることもあります。
インフルエンザ予防をしていても、
加湿器病になってしまったら意味がありませんので、
加湿器を使う時はこまめに掃除して、加湿器病を予防しましょう。