歯磨きをすると生活習慣病を予防できる?歯磨きの効果について知りましょう。
歯磨きで糖尿病予防
あなたは、毎日きちんと歯磨きをしていますか?
眠いから、忙しくて面倒だからと
歯磨きをサボってないでしょうか?
歯磨きをきちんとしないと、口の中の健康を損なうだけでなく、
全身の健康状態に影響するんです。
きちんと歯を磨かないと、口腔内に細菌が繁殖します。
そうすると、歯茎に炎症を起こして歯周病を引き起こすんです。
そして、
歯周病と糖尿病は深い関係性があることがわかっています。
糖尿病患者はその予備軍を合わせると、
日本に1600万人ほどいると推計されている生活習慣病です。
そして、糖尿病の合併症と言えば、
「神経障害、腎症、網膜症」の3大合併症に加えて、
動脈硬化や糖尿病足病変がありますが、
このほかに歯周病も糖尿病の合併症の1つなんです。
糖尿病になると、免疫力が低下しますので、
歯周病にかかりやすくなるんです。
さらに、歯周病は血糖値が上昇しやすくなって、
糖尿病が悪化するリスクが高いんです。
歯磨きをきちんとしないと、
歯周病と糖尿病の悪循環に陥ってしまうというわけなんですね。
歯磨きでがん予防
そして、歯磨きはがんにも関係しているんです。
愛知県がん研究センターが約3800人を対象に
がんの発症と歯磨きの関係性を調査したところ、
歯磨きとがんには深い関係性があることがわかりました。
1日2回以上歯を磨く人は、
1日1回の人に比べてがんになるリスクが約29%低く、
まったく磨かない人は1日2回以上歯を磨く人の
2.5倍もがんになるリスクが高いという調査結果が出たんです。
これは、飲酒や喫煙などの生活習慣を加味した上での解析結果で
歯磨きの習慣は独立したがんの危険因子であることを
強く示すものであるとのことです。
歯磨きをする時は舌の掃除も忘れずに
歯磨きをする時には、舌の掃除を一緒にしていますか?
舌の掃除をしないと、舌に白い苔のようなものが付きます。
これを舌苔と言います。
この舌苔もがんと関係しているんです。
岡山大学大学院の研究によると、
舌苔の面積が大きければ大きいほど、
呼気中のアセトアルデヒドの濃度が高くなるそうです。
アセトアルデヒドはタバコや
排ガスなどに含まれる発がん性物質で、
食道や口腔内のがんの原因になると考えられている物質です。
口の中の舌苔が多ければ多いほど、
アセトアルデヒドの濃度が高くなるため、
舌苔を取り除くことががん予防になるというわけです。
歯磨きをしないと、
糖尿病やがんなど思わぬ重大な病気を招く可能性が高くなります。
歯磨きで糖尿病やがん予防ができると思えば、
歯磨きが嫌いな人でも歯磨きをしようと思いますよね。
たかが歯磨きですが、毎日食後には必ず
丁寧に歯磨きをする習慣を続けるようにしましょう。