ジャーサラダは危険かも?腐敗と食中毒は違います。食中毒について知りましょう。
ジャーサラダは危険?
ここ最近、ジャーサラダが流行っていますよね。
ジャーサラダはニューヨークで人気になったもので、
メイソンジャーという密閉できる瓶に
野菜を重ねていれるサラダです。
見た目がオシャレでかわいいですし、
瓶に詰めて密閉し冷蔵庫に入れれば、
1週間くらいシャキシャキで持つという保存性の高さが
人気の秘密です。
確かに、オフィスで仕事に疲れた時に、
色とりどりの可愛らしいジャーサラダをランチに食べると、
気分が上がりますので、午後も頑張れますよね。
でも、気温と湿度が高くなる季節には、
ジャーサラダは注意しなければいけません。
なぜなら、食中毒の危険があるからです。
密閉された瓶の中で雑菌が繁殖しているかもしれません。
特に、ジャーサラダは保存性が高いと言われていて
過信しやすいですし、
オフィスに持っていくと
常温で4~5時間置いておくことになります。
瓶や野菜に雑菌がついていたら、
水分の多いサラダは一気に雑菌が増えますので
ジャーサラダは食中毒の危険が高い食べ物と
認識しておかなくてはいけません。
腐敗と食中毒は違う
高温多湿の環境では雑菌が繁殖しますので、
食中毒が起こりやすいのですが、
食中毒と腐敗は違うことを知っていますか?
腐敗したものを食べても
食中毒に必ずなるというわけではありませんし、
腐敗していないものを食べても食中毒になるんです。
腐敗とは微生物の働きで食物の成分が分解・合成されて、
味や臭いに変化があり人体に有害な成分が
作り出されることです。
腐敗と発酵の区別は明確ではありませんが、
腐敗は有害な成分が作り出されること、
発酵は有益な成分が作り出されることと考えればOKです。
そして、腐敗して味や臭いに変化があっても、
その微生物が食中毒の症状をおこさなければ、
腐敗したものを食べても食中毒にはならないんです。
ただ、腐敗していて食中毒を起こすこともありますので、
腐敗しているものは食べてはいけません。
また、見た目は新鮮でまったく傷んでいなくても、
食中毒を起こす微生物が付着していることもありますので
注意が必要です。
3原則を守ろう
では、食中毒を予防するための3原則を確認しておきましょう。
食中毒予防の3原則とは
「つけない」、「増やさない」、「やっつける」です。
食材はしっかり洗い、調理器具は洗浄・殺菌をして、
食材に菌をつけないようにしましょう。
そして、食材は新鮮なうちに消費する、
保存するなら低温で保存し、菌を増やさないようにします。
そして、しっかり内部まで加熱することも大切です。
中心部を75℃以上で1分間加熱することが、
食中毒を防ぐ加熱の目安になります。
また、調理器具を熱湯消毒することも有効です。
食中毒予防の3原則をしっかり守って、
食中毒にならないように気をつけましょう。