ビタミンDは取りすぎに注意?ビタミンDの過剰摂取の弊害を知りましょう。
ビタミンDの効能は?
ビタミン類の中でも地味な存在であるビタミンDですが、
実はたくさんの効能があるとわかり、
最近注目を集めています。
ビタミンDの効能の1つ目は、骨の強化です。
骨はカルシウムが沈着することで
骨密度が高くなり丈夫になりますが、
ビタミンDは腸からカルシウムが
体内に吸収されることを促進する働きがありますので、
ビタミンDは骨の強化には欠かすことができない
ビタミンなのです。
また、ビタミンDは免疫力のアップや
痩せやすい体を作ることにも役立ちますので、
ビタミンDは地味な存在ながら、
健康には欠かせないビタミンなのです。
ビタミンDの取りすぎには要注意!
ビタミンDは健康に良いビタミンですし、
健康的な生活には欠かすことができないビタミンですが、
だからといって必死になって
ビタミンDを取ろうとするのは間違いです。
ビタミンDを取りすぎると健康に悪影響が出てくるんです。
ビタミンDは脂溶性ビタミンです。
つまり、水には溶けないんです。
水に溶ける水溶性ビタミンであるビタミンCは
取りすぎてしまった場合
不要分は尿に溶けて尿と一緒に排泄されます。
でも、ビタミンDは取りすぎてしまったら、
尿と一緒に排泄されることはなく、体内に蓄積していきます。
ビタミンDが蓄積する場所は肝臓です。
ビタミンDが必要以上に肝臓に溜まれば、
肝臓に余計な負担がかかり、肝臓は疲弊します。
また、ビタミンDは血中カルシウム濃度を
一定に保つ役割も担っていますが、
ビタミンDは過剰にあるのに、カルシウムが不足すると、
骨に貯蔵してあるカルシウムを血液内に持ってきて、
血中濃度を保とうとしますので、骨を丈夫にするどころか、
骨粗しょう症が進行することもあるんです。
さらに、血中カルシウム濃度が高い状態が続けば、
腎臓にカルシウムが沈着して、腎機能が落ちたり、
尿管結石ができることがありますので、
健康に良いからといって、
ビタミンDを過剰に摂取するのは危険なのです。
ビタミンDはどうやって取る?
ビタミンDは健康に良いものの、過剰摂取は禁物であるなら、
ビタミンDはどのくらい取れば良いのでしょうか?
厚生労働省が発表しているビタミンDの
1日の摂取量の上限は50μgです。
また、摂取目安量は5.5 μgとされています。
数字を出されても、ちょっとわかりにくいですよね。
ビタミンDが多く含まれている食品には
紅鮭やサンマがありますが、紅鮭には100gあたり33 μg、
サンマには19 μgのビタミンDが含まれています。
これを見ると、
1日50μgは簡単に超えてしまいそうですよね。
また、専門家によると、
ビタミンDは午前中に20分日光に当たれば、
1日に必要な量は皮膚で生成できるとのことですので、
日光にある程度当たるような生活を送り、
ビタミンDを多く含む食品を食べる習慣をつけていれば、
ビタミンDが不足することはなさそうですね。
サプリメントに頼りつつ、
ビタミンDを多く含む食品を食べていると、
1日の上限量を超えてしまいますので注意してくださいね。