脳や心臓疾患が認知症の発症に大きく関与!認知症を予防する対策方法とは
2050年には、100人に一人が認知症を発症
最近、認知症の患者数が増加傾向にあります。
世界保健機関(WHO)の発表によると、
世界での認知症患者総数は3560万人にも上ります。
これは、世界の人口で割ると、
200人に一人が認知症患者であるという計算になります。
これでも、かなり人数が多いという感想ですが、
これは今後も増加していくと考えられています。
2050年頃には、1億1540万人、
実に100人に一人が認知症になると言われています。
日本のデータによっても、現在の認知症患者数は200万人、
2030年には、350万人になると考えられ、
認知症対策と予防は、
急速に高齢化が進行する日本社会でも
重要な対策になってきているのです。
心臓病リスクと脳卒中リスク、認知症リスクを比較した実験結果
心臓疾患や脳卒中のリスク評価は、
精神機能低下を予測する方法として、
認知症リスク検査よりも優れている可能性がある。
このような研究論文がフランス国立衛生医学研究所より
「Neurology」4月2日号に掲載されました。
心臓の病気や脳卒中のリスク検査が認知症検査よりも
優れているというのは、どういう事でしょうか?
研究チームは、
平均年齢55歳の男女約7800人を対象に行いました。
研究開始時に、各被験者の
心臓疾患、脳卒中、認知症のリスクを算出しました。
心臓疾患の評価には、
年齢、血圧、降圧療法、喫煙、糖尿病、総コレステロール値、
HDLコレステロール値のリスク原因、
脳卒中の評価には、
同様のリスク原因と心臓病疾患、及び不整脈の病歴。
認知症のリスクスコアには、年齢、教育、血圧、
ボディ・マス・インデックス、総コレステロール運動レベルと、
認知症に関連する特定の型の遺伝子の有無が含まれていました。
認知症リスク検査より、心臓病リスク、脳卒中リスクが認知症検査よりも認知症の機能低下を予想
10年を経過した後で、
被験者の思考力と記憶力の検査を確認した所、
3つのリスク検査すべてが
10年間の認知低下を予測しました。
さらに驚くべき事には、心臓疾患のリスクスコアは、
認知症のリスクスコアよりも
認知低下と強く関連している事が分かりました。
また、脳卒中リスクは、記憶以外の
全ての認知検査の低下と関連していたのに対し、
認知症リスクスコアは記憶力や言語能力の低下には
対応していない事が分かったのです。
これは、脳や心臓病に関連する病気が
認知症を発症するのに、
大きく関係している事を裏付ける実験結果です。
研究チームの、Kaffashian氏は、
「心臓病疾患リスクスコアは既に多くの医師が採用しており、
認知症リスクスコアよりも、有益である可能性がある」
とコメントしています。
認知症の予防方法には、どのような方法があるのか?
認知症には、アルツハイマー型と、
脳血管性の認知症の2種類がありますが、
いずれも血流の低下で脳に充分な栄養が行き渡らず、
脳細胞が死んでしまう事で脳が縮んでしまう事で起こります。
血流を低下させる原因には、
血管の内側に張り付いて血流を低下させる
コレステロールが原因としては上げられます。
中性脂肪は、血管を老化させたりもし、
弾力を失った血管は破れやすくなり、
またポンプ機能も低下します。
そこで、血管を若いままでいさせる事が、
認知症を発病しない方法として上げられるのです。
特に、オススメの食品としては、
納豆が挙げられます。
納豆には、中性脂肪やコレステロールを
低下させるレシチンが含まれます。
納豆はかき混ぜて粘り気を出す事で
効果が高まるので100回以上は混ぜましょう。
適度な運動を行い、血管を老化させる喫煙を止める
運動や喫煙習慣を止める事も
認知症の予防に効果があります。
運動は体内の血流を活発にしますし、
中性脂肪が燃やされる事で、
血中のコレステロール値の低下も期待できます。
また、喫煙は血管を収縮させてしまいます。
特に、脳の血管は細いので、
収縮する事で血流が止まり、
脳細胞が死んでしまう事にも繋がってしまうのです。