健康寿命を延ばすには、「ロコモ」にならないことが大切なのです
ロコモって何?
「メタボ」という言葉は、皆さんご存知ですよね。
メタボとは、メタボリックシンドロームのことです。
では、「ロコモ」という言葉をご存知でしょうか?
ロコモとは、ロコモティブ・シンドロームの略です。
ロコモティブ・シンドロームとは、
日本整形外科学会が提唱した言葉で、
「運動器の障害のために移動能力の低下をきたして、
要介護になっていたり、要介護になる危険の高い状態」
のことです。
つまり、骨や関節、筋肉などに障害が出て、
歩くことや日常生活を送ることが難しくなってしまう
状態がロコモティブ・シンドロームですね。
なぜ、ロコモが注目されているかというと、
ロコモは健康寿命に大きく関わってくるからです。
最近は、平均寿命よりも病気をせず
健康に生活できる健康寿命を延ばすことが
大切と言われています。
ロコモになり介護が必要になったり寝たきりになってしまうと
健康寿命が短くなってしまいますので、
ロコモを予防することが、
健康寿命を延ばす大きな鍵なんです。
ロコモの原因は?
では、ロコモの原因は何でしょう?
ロコモの主な原因は、「加齢」と「病気」です。
加齢によって、筋力やバランス能力、
持久力など運動機能の低下が起こります。
これらの運動機能が低下すると、運動量が減少し、
さらに運動機能の低下が進むという悪循環に陥ります。
運動機能が低下すると、バランスを崩しやすくなったり、
ちょっとの段差にも躓くなど転倒しやすくなりますよね。
高齢者が転倒すると、骨折など怪我をしやすくなります。
また、骨粗しょう症や変形性関節症、
変形性脊椎症などの病気もロコモの原因です。
特に骨粗しょう症の患者は
1000万人にも上ると言われていますし、
65歳以上の女性の2人に1人が骨粗しょう症を
患っていると言われていて、
ロコモの大きな原因のひとつです。
骨粗しょう症になると、
ちょっとしたことで骨折しやすくなってしまいます。
ロコモの予防法
ロコモにならないためには、運動と食事が重要です。
骨や関節、筋肉を健康に保つためには、
適度な運動負荷が必要ですので、運動習慣が欠かせません。
ロコモ予防のための運動は、
若いうちから行わなければいけません。
骨や筋肉のピークは、20~30代と言われていますので、
若い時から運動をして、
骨や筋肉を鍛えておく必要があります。
またロコモ予防には、
骨粗しょう症にならないことも重要です。
骨粗しょう症予防のためには、
カルシウムはもちろんリンやマグネシウム、
ビタミンDも摂取しなくてはいけません。
これらの栄養素を上手に取り入れつつ、
バランスの取れた食事を取るようにしましょう。
健康に長生きするためには、
ロコモにならないことが重要です。
健康的な運動習慣、食習慣を身につけて、
ロコモ予防を実践しましょう。