イメージ画像

ビタミンの取りすぎは健康に悪い?ビタミンの過剰摂取について知りましょう。




ビタミンAの取りすぎは要注意!

Assorted Pills

「健康のためにビタミンはたくさん取らなくちゃ!」
と思って、サプリメントなどを利用して、
食事以外からビタミンを取る人が増えています。

でも、とりあえずたくさん摂取すれば良い
というわけではありません。

過剰に摂取すると、健康に良いどころか、
健康に悪影響を及ぼすこともあるんです。

過剰摂取が健康に悪影響を及ぼすビタミンは、
ビタミンAです。

ビタミンAは、鶏レバー、豚レバー、
アンコウの肝、うなぎの蒲焼などの
動物性食品に多く含まれるレチノール
緑黄色野菜など植物性食品に多く含まれるβカロテン
2種類に分けられます、

ビタミンAは、適正量をとっていれば、
目や粘膜を正常に保ったり、夜盲症を予防したり、
がんのリスクを減らすなどの効果がありますが、
1日の摂取量の上限3000μg以上超えて過剰摂取すると
様々な症状が現れます。

植物由来のβカロテンは過剰摂取しても、
手や足の裏が黄色に変色する程度ですので、
実害はそれほどないのですが、
レチノールを過剰摂取すると
後頭部の激しい痛みや手足の痛み、めまいや吐き気、
嘔吐、下痢、食欲不振、肌荒れ、
脱毛などの症状が出てきます。

がんのリスクや胎児への影響も

130703-7

ビタミンAには抗酸化作用によるがん抑制効果がありますが
国立がん研究所の調査によると、
喫煙者の中でビタミンA(βカロテン)を飲んでいた人は
飲んでいない人に比べて、
肺がんのリスクが高かったことがわかっています。

喫煙者は、ビタミンAの取りすぎには要注意ですね。

国立がんセンターは、まず禁煙してから、
果物や緑黄色野菜でビタミンAを摂取することを
勧めています。

また妊娠している人も、ビタミンAの摂取には
注意しなければいけません。

妊娠初期にレチノール由来のビタミンAを
1日1500μg以上摂取すると、
胎児に奇形が出るリスクが高くなりますので、
レバー類などは控えるようにし、
ビタミンAの摂取は緑黄色野菜などから
摂取するようにしましょう。

そのほかのビタミンも過剰摂取には要注意!

130611-21

過剰摂取によって健康に悪影響を及ぼすのは、
ビタミンAだけではありません。

そのほかのビタミン類も過剰摂取すると、
健康に悪いことがあります。

ビタミンCは水溶性ですので、基本的に過剰摂取しても、
そのまま体外へと排出されていきますが、
1日2000mg以上を摂取し続けると、
腎臓結石のリスクが高まります。

ビタミンB6は神経損傷を起こして、
体を動かしにくくなりますし、
ビタミンB12の血中濃度が高ければ高いほど、
発ガンリスクが上がるという研究結果もあります。

ただ、通常の食事から摂取していれば、
健康に悪影響が出るほどの過剰摂取になることは
ほとんどありません。

問題は、サプリメントを利用している場合です。

サプリメントは、
不足している栄養分を補うものですが、
栄養成分が詰まっていますので、
サプリメントを飲みすぎれば
過剰摂取になりやすいんです。

サプリメントを利用する場合は、
1日の摂取量をきちんと守るようにしましょう。





タグ



2014年8月18日 | カテゴリー:健康食品 食生活

あわせて読みたい関連記事