朝食を食べるのは、健康にもダイエットにも良くないって本当なの?
ダイエットのためには朝食を取るべき?
「ダイエットをするなら、朝食をしっかり食べたほうが良い」
と聞いたことがあると思います。
これは、朝食を食べたほうが、
代謝がアップして痩せやすい体になると
言われてきたからです。
でも、イギリスのバース大学の調査によると、
ダイエットをするのに朝食は特に関係ない
ということがわかったんです。
調査は700kcal の朝食を食べるグループと、
朝食を食べないグループの2つに分けて、
6週間の経過観察を行いました。
その結果、朝食を食べないグループの方が、
1日の摂取カロリーは少なく、さらに間食や昼食、
夕食の食事量にも変化は見られず、
新陳代謝にも影響がないことがわかったんです。
朝食を食べなくても新陳代謝には影響はないので、
朝食を食べても食べなくても、
1日の摂取カロリーに気をつけていれば良い
ということになります。
ダイエットをするには、
朝食を食べたほうが良いというのは間違いなんですね。
もちろん、
朝食を食べてはいけないということではありません。
朝食を取るのは良くないこと?
最近、「朝食を食べるのは、実は健康に良くない」
という説が聞かれるようになりました。
これは、本当なのでしょうか?
朝食を食べたほうが代謝が上がって、
ダイエットに良いというのは間違いだと
先ほど説明しましたよね。
これ以外にも、朝食が健康に良くないという根拠は、
消化不良になりやすいということがあります。
朝は胃腸がまだ覚醒していない状態なんです。
朝に食欲がないのは、胃腸がまだ十分に覚醒しておらず、
消化吸収できない状態だからと考えられています。
そのような状態で、朝食を食べると、
消化不良を起こしてしまうので、
朝食は健康に良くないと言われるようになったんです。
朝食のメリットは?
代謝が上がるわけではない、
消化不良を起こしやすいというデメリットがあるなら、
「朝食は取らないほうが良いの?」と思うかもしれませんが、
朝食にもきちんとメリットはあるんです。
朝食のメリットは、脳へのエネルギーを供給できる点です。
学校や仕事は午前8~9時に始まりますよね。
でも、朝食を取っていないと、
最後にカロリーを補給したのは、
前日の夕食ということになります。
脳は大量の糖分をエネルギーとしますので、
朝食を食べなければ、エネルギー不足になって、
脳がしっかり働いてくれず、
勉強や仕事の効率が下がってしまうんです。
最初にご紹介したバース大学での調査でも、
朝食をとらないグループの方が
摂取カロリーは少なかったですが、
朝食を取るグループは朝から活動的になり、
1日の消費カロリーが442kcalも多く、
血糖値も安定していたとのことです。
やっぱり朝食はしっかり食べたほうがよさそうですね。
ただ、胃腸の負担にならないような
消化に良いものを選ぶようにしましょう。