塩分の摂りすぎは体に悪いとよく言われます。そのメカニズムとは?
塩分の摂りすぎは体に悪い、そのメカニズムは?
塩分の摂取のしすぎは、体に悪いとよく言われますが、
それは、具体的には、どのように悪影響を
及ぼすのでしょうか?
塩に含まれるナトリウムは、取り過ぎると、
高血圧や動脈硬化を引き起こすと言われています。
その理由は、
ナトリウムが体内に水を貯めておく作用があるからです。
人間の体液は、濃度0.9%の食塩水で、
人間の体はこの塩分濃度を一定に保とうとします。
ですから、塩分を取り過ぎて体内のナトリウムの濃度が
濃くなると、体に水分が貯まり、その分だけ血液量が増加します。
それが心拍数を上昇させて結果として血圧が上がり、
心臓や血管に負担が掛かるという事になるのです。
「俺にしょっぱい肉を食わしたな!」で逮捕されたマックの店員
そんな塩分つながりで、少し変わった事件が、
アメリカで起きたので、紹介致しましょう。
アメリカの南部、アトランタにあるマクドナルドで、
誤って塩を大量に振りかけた肉を使った商品を食べ
警官が気分を悪くし、20歳の女性店員を逮捕する
という事件がありました。
女性店員は、「他人の健康を無視した行動」で
罪に問われ、拘留所で一晩過ごしたそうです。
地元の新聞では、女性店員は、
肉に塩を過度に振りかけた事に気が付き、
上司と同僚に報告、その後一緒になって
余分な塩を除きました。
その後、この店員は、塩を振りかけた肉を
昼食で食べましたが、別に異常は起きなかったようです。
警官は、その後で、
ドライブスル―を利用してハンバーガーを購入。
食べてから暫くすると気分が悪くなった為に、
ハンバーガーの関与を疑って、マクドナルドに戻り、
店員に事情を聴取。
そこで、店員が塩をかけすぎた事を認めたので逮捕しました。
アトランタ市警は、問題のハンバーガーを
犯罪捜査科学研究所に送り調査を行っているそうです。
単純に悪者ではない、減らしすぎにも注意な塩
人間の味覚は、かなり幅があるので、同じモノを食べても
気分の悪くなる人とならない人がいるのですね。
健康に関するニュースを見ていると、
塩分は悪者にされがちですが、もちろん、
塩を全く摂らないのもよくありません。
ナトリウムは、体液の循環を司っていますので、
足りなくなると、命に関わる場合もあります。
塩を絶つとナトリウムイオンの供給が停止し
細胞は栄養補給も代謝も正常に出来なくなります。
人間の細胞が正常に機能する為には
塩は絶対に必要なものなのですね。
もっとも、塩は個体で摂らなくても、
食物内に含まれていますので、
減塩を心がけて積極的にナトリウムを排除しない限りは、
通常の食生活でまかなう事が出来ます。
心配しなくても大丈夫です。